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POP活用

店頭とスマホを連動して快適な購買体験を提供

倉持 俊太郎(ヨドバシカメラ)

「店内スマホ使い放題」をうたい、店頭・アプリ・Eコマースサイトの連携で購買を後押ししているヨドバシカメラ。実際にどのように機能しているのか。ヨドバシカメラ マルチメディア吉祥寺の副店長である倉持俊太郎氏に聞いた。

個人に合った購入方法で利用頻度の向上につなげる

ヨドバシカメラは2015年以降、同社が提供する「ヨドバシゴールドポイントカードアプリ」を介して、Eコマース(EC)サイト「ヨドバシ・ドット・コム」と店頭との連携を強めてきた。

「ヨドバシゴールドポイントカードアプリ」は、ヨドバシカメラでの購買金額に応じて貯まるポイント「ゴールドポイント」が一括管理できるアプリで、カードを持ち歩かなくてもポイントを貯められるうえ、「ヨドバシ・ドット・コム」で貯めたポイントと店頭で貯めたポイントの共通利用ができるというもの。

アプリによってオフライン・オンラインを問わずにポイントが貯められるようになれば、ヨドバシカメラが購入先の候補に挙がり、ちょっとした空き時間に商品の値段を調べる際などに、「ヨドバシ・ドット・コム」が利用されやすくなる。

「ヨドバシ・ドット・コム」には、注文した商品をすぐに店頭で受け取れるサービスがある。また、アプリ会員は「ヨドバシ・ドット・コム」の購入特典である配送無料のサービスが店頭でも同様に利用できるため、顧客にとって利用方法の選択肢が広がるという。

「たとえば仕事があり、店舗の営業時間中に立ち寄れないのであればECで購入するという選択肢があります。ECで購入しても予定が変わりやすいなどの理由で自宅では受け取りにくいのであれば、秋葉原店や梅田店など、24時間受け渡し可能な店舗に赴く選択肢もあります。

急にどうしても必要なものが出たときは、移動時間にECで商品を注文し、途中で近くの店舗に立ち寄って受け取ることもできます。つまり、お客さまはその時その時でお買い物の仕方が違い、ヨドバシカメラはそのお買い物の仕方に合わせた購入方法を用意することで、お客さまにより快適にご利用いただきたいと考えています」(ヨドバシカメラ マルチメディア吉祥寺 倉持俊太郎副店長)

吉祥寺の店舗は、全国のヨドバシカメラで最もアプリ会員への加入数が多いという。その背景について倉持氏は、「吉祥寺は住宅街で、家族世帯が多い地域です。日ごろのちょっとしたお買いものや、休日に家族でお買い物に安心して気軽に来ていただける場所として利用いただくために、便利なアプリを積極的におすすめしております」と話す。

アプリはとくにいそがしい主婦層から好評で、時間がないときは注文してすぐに店頭受け取れ、また雨の日はECで購入して自宅で受け取ることもできる。さらに晴れている日は子どもをおもちゃ売り場に連れて行って遊ばせたりと、柔軟に使いわけがされているのだという ...

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