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POP活用

購買意欲をかきたてるショッピングカート

人は、お気に入りの商品ばかりを買うこともあれば、ほぼ無意識的、反射的に買い物をすることもある。前者のように好意を抱いてもらうのも理想だが、衝動的に欲しいと思ってもらうアプローチも重要だ。後者にとって、スーパー店内をめぐる際の必需品が強い味方となりそうだ。

「ショピモ」にはカート利用者限定の特典となる、クーポンを配信している(写真のクーポンは11月時点のもの)。

クーポンの配信や売り場マップを閲覧

一部のスーパーで、カートにタブレット端末を搭載したショッピングカートの導入が進んでいる。ことし11月には「イトーヨーカドー食品館おおたかの森店」のほか、イズミが運営するショッピングセンター「LECT(レクト)」(広島市)、「ゆめタウン廿日市」(広島・廿日市)、「ゆめタウン徳山」(山口・周南)で新たに導入された。

イトーヨーカドーのほか、オークワ、コープこうべなどは昨年11月から1店舗ずつ、導入していた。

「ショピモ」には大きく3つの機能がある。「ショピモクーポン」「売り場マップ」「レシピなどのコンテンツ閲覧」だ。

「ショピモクーポン」は、「nanaco(ナナコ)」のような各スーパーのポイントカードでログインして利用する。非接触型のICカードであればかざす、磁気テープ型は読み取り機にすべらせる。

ログインすると、タブレット端末に表示された特定の商品を購入した際、表示分のポイントが自動で付与される。対象商品の数は、導入店舗での平均で50商品ほど。毎週10商品ていどが入れ替わる。こうしたクーポンの恩恵を受けられるのは、「ショピモ」のショッピングカートの利用者に限られる。

「売り場マップ」は、店内に敷設したビーコンからの電波を受信し、カートの位置などをタブレット端末上に表示できる機能。売り場の地図にはお勧めの商品も示され、カートが近くを通過すると音付きで知らせる。逆に、買いたい商品のある場所を調べることもできる。

マップには、すべて集めると1枚の絵が完成する、タイル集めのような機能もある。すべて獲得すると、ポイントが付与されるゲーム的なコンテンツだ。

最後は、レシピなどの情報コンテンツ。レシピは店舗側が用意しているほか、デリッシュキッチンによる調理動画も見られる。また、新商品の発売予定を記したカレンダーやチラシ画像、ショッピングカートを押しながらできる簡単なエクササイズに、12星座占いもある。ある種、メディアのような位置づけの機能だ ...

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