誰でもできる、売りにつながる POPのつくり方の極意とは
店頭におけるPOPは購買につなげる大きな一押しになるもの。とはいえ、どんなPOPをどのように作成すればいいのか、体系立てて活用されるケースは多くはない。ここでは、「誰でもつくれる」「売りにつながる」というノウハウについて、具体的な事例を交え紹介する。
POP活用
POPは、店頭のスタッフの代わりにお客さまに声を掛け、商品に興味・関心を持ってもらい、お客さまの「買いたい気持ち」を引き出す販促ツール。その効果を最大限に発揮するためには、POPのコピーとデザインが、両輪としてきちんと機能する必要がある。ここではデザインにスポットを当てて解説する。
上のPOPを見てわかるように、「自然薯そば」という文字が、まず目に飛び込んで来ます。ふつうのそばではない自然薯をつなぎに使った特別なそばである、という商品価値をお客さまに訴求しています。右下の説明コピーの文字と比べ、大きくしたことで、よりインパクトが強まりました。
また対角にレイアウトされた2枚の商品写真は、POPから飛び出すように付けられていて、売り場の中でお客さまの目線を引き付ける要因のひとつになっています。POPパターンと呼ばれる、文字を囲むラインも、一度とらえたお客さまの目線を外に逃がさない効果があります。筆文字3色で書かれたこのPOPは、和食のイメージともよくマッチしており、訴求力高く仕上がったと言えるでしょう。
パソコンで作られた下のPOPは、「土手煮」という商品の煮込み時間を最も大きく訴求しました。それはこの商品の特徴が、長時間煮込むことで最高のおいしさを引き出していることにあります。「長時間煮込みました」よりも、具体的な数字を出したほうがリアリティが増し、お客さまに対する説得力が高まります。ほかの商品との差別化を図るため、売れた個数、創業年数などは、具体的に大きく書きましょう。
POPはお客さまに読んでもらって、初めてその効果が生まれます。そのためには、お客さまに「読んでみようかな」と思わせる工夫が必要です。一瞬で読み切ってしまうような短いコピーなら比較的ハードルは低くなりますが、少し長く伝えたい商品もあります。
そんな時に便利なのが、コピーとコピーの間に文字と違う色でラインを引く方法です。これはノートや便せんに引かれているケイ線と同じこと。お客さまはふだんの生活の中で見慣れているため、違和感なくコピーを読み切ることができます ...
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