ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。
日本はエキサイティングで影響力の大きいマーケット
トップアーティストはもちろん、プロ・アマチュアを問わず、多くのギタープレーヤーやベースプレーヤーから支持されているブランド、フェンダー。フェンダーミュージカルインスツルメンツコーポレーションがアメリカで創業したのは1946年。すでに70年以上の歴史を持つ老舗楽器メーカーである。日本でも約50年間にわたって、主に国内代理店により事業を展開してきた。
2015年4月、フェンダーの日本法人であり、アジア統括本部の役目を果たす、フェンダーミュージックを設立した。日本法人の設立によって、従来以上に日本マーケットにおけるフェンダーブランドの訴求に力を入れている。
日本マーケットを重視する理由について、フェンダーミュージックの社長でアジア統括のエドワード・コール氏は次のように話す。
「日本市場はとてもエキサイティングであり、影響力の大きい重要なマーケットだ。消費者は高い教育を受け、洗練されている。日本から発信されるトレンドは、アジア全体へと波及することが多い。近年は世界各国からの訪日客が増えていることから、(日本でのコミュニケーションは)アジアだけでなくアメリカやヨーロッパなどグローバルに影響を与えるものになっている」
渋谷TSUTAYAで期間限的カフェ 銀座三越でポップアップストア
フェンダーミュージックは、ブランドの価値を高めるため、さまざまな施策を展開している。直近では、9月14日から10月3日まで、SHIBUYA TSUTAYA 内のWIRED TOKYO 1999(SHELF67)において実施した「FENDER CAFE」もそのひとつだ。
新製品「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」の発売を記念して開催したイベントで、カフェに著名ミュージシャンが愛用した日本製フェンダー楽器を展示し、オリジナル限定メニュー「FENDER BURGER」などを提供した。ギターをこれから始めたい人や、始めて間もない人でも楽しめる内容だった ...