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SPORTS TEAMに学ぶ集客術

ド迫力のサッカー専用スタジアムと地域密着活動でファンにとって身近な存在をめざすガンバ大阪の取り組み

ガンバ大阪

2016年シーズンより新スタジアム「市立吹田サッカースタジアム」に移転したガンバ大阪。今月は2016年シーズンの平均入場者数が2015年シーズンと比べて1万人増加したガンバ大阪の取り組みについて紹介する。

ガンバ大阪は2016年シーズンより新スタジアム「市立吹田サッカースタジアム」(サッカー専用スタジアム)に移転した。

観客席からピッチまでの距離は最短で7メートル

創設1980年(当時は松下電器産業サッカー部)のガンバ大阪は、大阪府の吹田市、茨木市、高槻市、豊中市、摂津市、池田市、箕面市の7市をホームタウンとするサッカークラブだ。Jリーグが開幕した1993年当時から加盟している鹿島アントラーズや横浜F・マリノスなど、10クラブのうちのひとつ。

2016年シーズンよりホームスタジアムを万博記念競技場(約2万人収容)から、市立吹田サッカースタジアム(4万人収容)に移転し、2016年シーズンの平均入場者数は、2015年シーズンと比べて約1万人増加し、2万5342人となった。

スタジアムの最大の特長は観客席からピッチまでの距離の近さだ。陸上競技場を兼ねたスタジアムの場合は通常観客席からは約35メートル離れてしまう。一方市立吹田サッカースタジアムはサッカー専用スタジアムということもあり、観客席からピッチまでの距離は最短で7メートルだ。

観客席は大きく上層エリアと下層エリアの2つに分かれているが、下層エリアであれば、試合中に選手がボールを蹴る音や選手同士の掛け声も聞こえてくる。ガンバ大阪サポーターの応援も、陸上競技場を兼ねたスタジアムと比べていっそう響き渡るため、臨場感や一体感が増す。

加えてトイレの数も移転前の万博記念競技場と比較して約3倍以上設置した。「観客席からピッチまでの距離を縮めて臨場感を演出するのはもちろん重要ですが、トイレの数が少なかったり、汚かったりするとまた来たいとは思ってもらえません。野球と違って試合がはじまるとハーフタイムや試合が終了するまではなかなかトイレにも行きづらいため、トイレの利用はハーフタイムに集中します。そのため、トイレの数を確保することもお客さまの満足度を向上させるためには必要でした」と話すのはガンバ大阪営業部部長(兼)パートナー営業課長の伊藤慎次氏だ。

新スタジアムではグルメも充実させた。万博記念競技場での飲食店舗数は16店ほどだったが、新スタジアムでは場外も含めると約35店舗が出店している。「グルメに関してはくいだおれの街を目指し、リトル道頓堀をイメージしました。スタジアムにくれば、たこやき、お好み焼き、串カツなど、大阪の名物を味わえるラインアップにすることで、大阪の方にも、遠方からきたかたにも楽しんでもらえるようにしました」(伊藤氏)

一部の店舗ではガンバ大阪のオリジナルデザインのパッケージを採用。統一感があり、応援に熱が入る。

加えてスタジアム内には55インチの縦型サイネージ計250枚が数メートルおきに並んでおり、試合や選手の情報、スタジアム内のグルメ情報などが流れている。今後はサイネージと自分のスマートフォンを連携させて飲食物を事前に注文し、カウンターで受け取るといった取り組みも視野に入れている ...

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