販売促進の専門メディア

           

販促NOW ツール編

思わず座って確認 商品に語らせる「技術の見える化」

向坂文宏氏(桜美林大学専任講師/ストア・コミュニケーション・プランナー)


様々な技術を盛り込んだ多機能商品や高機能商品を店頭ツールで訴求することは、なかなか困難である。まず語りたいことが多く、またそれぞれの機能説明を買い物客に分かりやすく言い換えるのも大変だ。どうしても訴求内容のボリュームが増えてしまい、店頭ですぐに理解できない難解なツールになってしまうことも多い。

過去には複雑な機能をシンプルなコピーひとつで表現し、大きく売り上げアップに貢献した店頭ツールの事例もあるが、秀逸なコピーやデザイン表現を思いつくとも限らない。今回は、このような高い技術力で開発された商品訴求を、明快に買い物客へアピールすることに成功している事例の紹介である。

ピーエーエスの「p!nto」シリーズは、同社の独自技術である「3次元立体構造システムエスリーム技術」によって開発されたクッションだ。この技術は身体へ、本来あるべき骨の配列、筋肉のバランスを伝え、負担の少ない最も自然な状態を作り出す立体構造のことである。

このクッションを椅子に乗せて座ると身体に沿うような感覚を覚え、座ったままで事務作業などをした際、身体の軸がぶれずに無駄のない動作が行え、姿勢を正したときには様々な身体の動きをリセットできるという ...

あと59%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

販促NOW ツール編 の記事一覧

思わず座って確認 商品に語らせる「技術の見える化」(この記事です)
いかに体験へ誘引させるか これからリアル店舗が考えること
過剰に目立たせない 売り場になじむ店頭ツール
「こだわりの一品」を整然と陳列する
「フォトジェニック」な商品の魅力を最大化するという切り口
ギミックで遊ぶ メーカーと買い物客との新しいコミュニケーション
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する