HTMLメールには、テキストメールに比べて比較的訴求力が高い、開封率が把握しやすいなどさまざまな利点がある。しかし企業によっては、人的リソースやコストなどの課題に直面し、十分に運用できていないことも多い。そんな課題を解決する、画期的なツールとは。
メールやソーシャルメディアそれぞれの利点を生かす
HTMLメールは、文字のみで構成されるテキストメールとは異なり、画像を入れたり、書式編集したりと、豊かな表現ができるのが魅力。主にBtoCのメールマーケティングで利用が拡大している。
一方で、「プロモーションメールをHTML形式にして、訴求力を上げたい」─そう思いながらも、内製するためのリソースや外注コストなどの面から、結果的にHTML化を諦めたり、情報発信をソーシャルメディアに一本化してメール配信自体をやめてしまったりというケースもある。
「しかしBtoCのデジタルコミュニケーションでは、一つのツールだけを使っていればいいというものではありません」と、ユミルリンクのセールス本部営業企画部・渡邉弘一シニアマネージャーは指摘する。
「メールの利点は、企業が適切なタイミングでユーザーに情報を届けられるプッシュ型であることと、幅広い年齢層をカバーできること。ソーシャルメディアには拡散力がありますが、その情報はターゲットがソーシャルメディアを開いたタイミングで目にしなければ流れていってしまう。無料通信アプリなどはプッシュ型で普及率は高いですが、シニア層には届きにくい。コミュニケーション手法が多様化していることから、それぞれのツールの利点を生かした使い分けが必要になってきているのです」
メールの中でもHTMLメールの利点は、画像を入れることによって興味を持ってもらいやすいことと、効果測定の一つの指標となるメールの開封率を取得しやすいことだ。
「リソースやコストの課題がクリアできれば、HTMLメールはとても有用です。そこで当社では、誰でも簡単にHTMLメールが作成できる『HTMLエディター』を開発しました」(セールス本部 営業部 武藤直幸マネージャー)。クライアントからも、「新任担当者でもすぐに操作できるツールがあれば良い」といった声があったという。
ツールで削減した制作時間を、効果測定や戦略立案に
「HTMLエディター」は、メール配信システム「Cuenote FC」に新たに追加された機能で、主なポイントは3つ。
一つめは、HTMLのコードが書けなくても画像やテキストなどのコンテンツさえあれば、画像をドラッグ&ドロップしたり、指定の場所にテキストを入力したりするだけでHTMLメールを制作でき、レスポンシブデザインにも対応できること。
画像のサイズ変更やメールのレイアウト調整もボタン一つの操作でできるため、制作時間を大幅に短縮できる。
二つめは、「プリヘッダーテキスト」に好きな文章を設定できること。プリヘッダーテキストとは、スマートフォンの受信メール一覧画面でメールタイトルの下に表示される文章のことで、通常はメールの冒頭文が表示される。「タイトル以外にもプリヘッダーテキストでユーザーに興味を持ってもらうことができれば、開封率を高めることができます」(武藤氏)
またHTMLメールでは、メーラー側の制限により表示が崩れてしまうことや、設定したタグが反映されないということも多くある。解決するためにはメーラーごとのHTMLの書き方やタグの知識が求められるが、「HTMLエディター」では専門知識が不要のうえ、グーグルの「Gmail」やヤフーの「Yahoo!メール」など、利用者の多いメーラーに関してはタグが正しく表示されることを確認している。そのため、意図したデザインをそのまま届けられるようになっている点もポイントだ。
「当サービスは、リソースがない中でHTMLメール制作の負担が増している企業の担当者や、これからメールを始めたいという方にも使ってほしいと考えています」と武藤氏。「HTML制作にかける時間が抑えられれば、その分効果測定に時間を割ける。効果測定が進めばコンテンツの内容を精査したり、表現面を改善したりすることができ、より本来の目的である売り上げアップにつなげられるようになります」
また、他社ツールとの連携も進め、よりデジタルマーケティングにおける有用性を高める。「自動化できるところはツールに任せ、お客さまには戦略を練ることに集中していただきたいと考えています」
HTMLエディター
新サービス
新機能の「HTMLエディター」。HTMLの知識がなくても、操作画面上で画像をドラッグ&ドロップしたり、指定の場所に文字を入力したりすることにより、簡単にHTMLメールが作成できる。レイアウトも自由に変更可能。
サービス詳細
レイアウト変更や画像のリサイズなどがボタン一つででき、自動で閲覧者の画面サイズがWebブラウザに応じて変わるレスポンシブWebデザインにも対応。ユーザーの興味を引くよう、件名に絵文字を使ったり、プリヘッダーテキストに任意の文章を入力したりすることも可能。
(1)ドラッグ&ドロップで画像挿入
(2)Webブラウザに応じて変わるレスポンシブに対応
(3)タイトルや本文にemoji(絵文字)も使用可能
(4)効果測定ではデバイス別の分析や時間別の分析が可能
お問い合わせ
ユミルリンク株式会社 セールス本部
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