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U35若手販促キーパーソン

名古屋から銀座、そして世界へ ブランド発信への飽くなき挑戦

植田ゆりか(SHISEIDO GINZA SIX店)

企業の未来を担い、いま、まさに現場で輝く35歳以下の販促キーパーソンにスポットをあてる当連載。第5回は、ことし4月にオープンした「SHISEIDO」の日本初のブランド直営店「SHISEIDO GINZA SIX店」で、ビューティーコンサルタントとして店頭に立つ植田ゆりかさん(31歳)が登場。仕事にかける思いを聞いた。

SHISEIDO
SHISEIDO GINZA SIX店
植田ゆりかさん

1986年愛知県名古屋市生まれ。2008年資生堂名古屋三越星丘店にBC(ビューティーコンサルタント)として入社。名古屋市の各百貨店でキャリアを積み、2017年4月「SHISEIDO」国内初のブランド直営店GINZA SIXに着任。現在、海外研修を含めた幅広い知識を生かし、新たな美の提案に向けた店頭活動に注力している。

初めて開かれた「メンズセミナー」でリーダーとして活躍

化粧品の製造・販売を行う資生堂グループは、世界約120の国と地域に販売網を持つ。そのうち88の国と地域で展開している「SHISEIDO」のブランド直営店が、ことし4月に国内で初めて東京・銀座の「GINZA SIX」にオープンした。

植田ゆりかさん(31歳)は同店舗のオープニングスタッフとして配属され、店舗の立ち上げから、ビューティーコンサルタント(BC)として、日々の業務に携わっている。BCとは、来店者の美に関する悩みを聞き、相談に乗りながらスキンケアやメイクのアドバイスなどをする、いわゆる美容部員だ。

「国内初のブランド直営店となるGINZA SIX店は、ただ商品を販売するだけでなく、『SHISEIDO』というブランドを知っていただくための場と位置づけています。当店は、お客さまにブランド“SHISEIDO”の世界観を体験いただくことが主な役割です。メイクや肌チェックなどお客さまとのコミュニケーションを通じ、ご自身の新たな魅力を発見していただきたいと考えています」(植田さん)

植田さんが接客する上で大事にしているのは、誰もが気軽に話しやすい雰囲気をつくること。近年はインターネットでの化粧品の購入も増えているが、対面の場でしかできないコミュニケーションにより、来店客一人ひとりの潜在的な課題を引き出し、それぞれの肌や環境に合わせた提案を行うことを目指している。

「肌や見た目もそうですが、お話いただく中からもいいところを引き出してお伝えすることで、お客さまは心を開き、こちらに気持ちを委ねてくださいます。もちろん、あまりご自身のことを話したくないと思われる方もいらっしゃいますので、紋切り型にならず、反応などを見極めながらコミュニケーションするように心がけています」

直営店ならではのイベントとして、ことし6月には「メンズセミナー」を初めて開催した。男性向けに、スキンケアや、眉などの身だしなみメイクアップ、ヘアスタイリングのコツを、資生堂ヘアメイクアップアーティストが指導する企画。BCによる個人的なアドバイスも実施した。

植田さんは、同セミナーでもリーダーとして活躍。男性の肌をもっと知るためにと、男性のヘア&メーキャップアーティストを招いて行われた事前講習会にGINZA SIX店の代表として出席し、そこで学んだ内容をまとめ、ほかのBCに共有する役割を果たした。また、さらに知識を深めるため、関連書籍を読むだけでなく、女性の買い物に付き添って店舗を訪れた男性などにも積極的に声をかけたという。

「顔は洗うだけでいいと考えている男性も多いのですが、そういった方にいかにスキンケアの重要性を知ってもらうかを考えながらお声掛けしました。すると、初めはまったく興味がなかった男性も、肌の状態や、スキンケアをすることで肌がどう変わるかといったことを知れば、スキンケアの必要性をすんなりと受け入れてくれることがわかったんです ...

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