大丸松坂屋百貨店やパルコを擁するJ.フロントリテイリングが、東京・上野御徒町エリアに、新たな複合施設をオープンする。松坂屋上野店の新南館を改築した、高さ117メートル地上22階建ての高層ビル「上野フロンティアタワー」だ。タワーの中核を成すのはパルコ。「PARCO_ya」の屋号を掲げ、東東京に初出店た。

J.フロントリテイリングの山本良一社長
上野エリアとの関係性を深める施設も
J.フロントリテイリングは11月4日、「松坂屋上野店」(東京・台東)の新南館を改築した、地上22階建ての高層ビル「上野フロンティアタワー」を開業すると発表した。1階〜6階には、傘下のパルコが出店する。屋号は「PARCO_ya(パルコや)」とし、上野御徒町エリア初進出となる52テナントを含む、計68テナントで構成する。目標年商は60億円。
パルコが東京23区内に新規出店するのは、1973年の渋谷パルコ以来44年ぶり。「パルコはこれまでもそれぞれ異なるコンセプトで運営してきたが、『PARCO_ya』はとくに百貨店と連携し、顧客が楽しむ専門店を編集したい。国内有数の人口伸び率で、勤務する人も多い。現在、銀座や丸の内、日本橋に流出している近隣居住者、団塊ジュニア世代を中心とした、1960年〜85年生まれの世代がメインターゲットだ」とパルコの牧山浩三社長は語る ...
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