販売促進の専門メディア

           

REPORT

マス×デジタルで広く深く ポカリの広告クリエイティブ

コピージアム2017

「宣伝会議コピーライター養成講座」の開校60周年記念イベント「コピージアム2017」が8月28日から9月3日にかけ、東京・六本木の東京ミッドタウンで開催された。ここでは、トークセッションのうち、大塚製薬の清涼飲料水「ポカリスエット」のキャンペーンについて紹介する。

9月3日に行われたトークセッション「広告クリエイティブができるまで~ポカリスエットの場合~」。立ち見が出るほど盛況だった。

ブランドが積み上げてきたものを見直し、リブランディングへ

ポカリスエットは、昨年、ことしと2年連続でブランドCMのダンス動画を募集するWebキャンペーンを行い、昨年は600作品以上、今年は700作品以上と多くの投稿を得た。全国の中高生から支持を集めた広告クリエイティブについて、電通でクリエーティブディレクター、コピーライターを務める磯島拓矢氏と同クリエーティブディレクターの眞鍋亮平氏が登壇した。

ポカリスエットは、2015年からブランドの再構築を進めている。キャンペーンのメインターゲットは中学生・高校生だ。

その背景について磯島氏は、「ポカリスエットが発売から30年以上経ったいま、発売当時に中高生だった親世代のロイヤルティは高い一方で、その子ども世代である現在の中高生にとっては『かぜを引いたときに親が買ってくるもの』という"非常時ドリンク"のイメージが強いといった課題がありました」と話す。

ポカリスエットのブランドを立て直す上でのポイントとなったのは、商品の根幹に改めて触れ、そこから大事にすべきものを取り出して磨きをかけること。「再構築とは言え、いままでのものを全否定する必要はない」

今回、ブランドの根幹として取り出したのは「生命力」というキーワードだ。

これまでのポカリスエットのコピー「私のいのちの水。」などに代表されるように、人の根幹に関わる商品であることを出発点に、消費者と商品の約束ごとを「ポカリスエットを飲んで身体のバランスが整えば潜在能力が発揮できる」と、書き直した。そして「潜在能力をひき出せ。」のショルダーコピーと、中高生の感性に向けたコピー「自分は、きっと想像以上だ。」を策定 ...

あと61%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

REPORT の記事一覧

店舗・ECを統合 進化し続けるロクシタン
松坂屋とパルコが連携 上野に新たな求心力
セブン-イレブン、おでんの再活性化狙う
「プロモーションフォーラム」注目の講演レポート
ネット動画で販売増 「香味ペースト」の仕組み
マス×デジタルで広く深く ポカリの広告クリエイティブ(この記事です)
湖池屋、商品ラインを拡大 高価格帯スナック市場の創造へ
ドレスコードは「オールホワイト」 ソワレ ブランシュ グランドハイアット東京2017
高価格帯の缶詰・瓶詰、北欧デザインで勝負
CM出稿量を前年比2倍に 中食需要追い風に主婦層狙う
「-196℃ストロングゼロ」販促ツールをエリア別に
東京レインボープライド​、参加者は10万人規模​・協賛企業・団体数は180
女性管理職コーディネートに市場の生まれる兆しあり?
米百貨店大手ノードストローム デジタル活用のいま
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する