“昔ながらの八百屋さん”が減退する中、多くのお客で賑わう青果店がある。ベンチャー企業、アグリゲートが運営する「旬八青果店」だ。生産、流通、小売りを一貫した事業モデルで、食と農の分野に風穴を開けている。
白地に黒文字で「旬八(しゅんぱち)」と記したシンプルなのれん。さほど広くない店内には、野菜や果物が所狭しと並ぶ。一見、ふつうの青果店だが、店頭に並ぶ商品はひと味違う。あまり聞き慣れない種類の野菜や果物、大きさの不揃いな規格外のものも、新鮮でおいしければ店頭に並ぶ。
「旬八青果店」を運営するアグリゲートの代表、左今克憲氏は「米国の自然食品スーパー、ホールフーズを参考にして、どのような店舗にしていくかを考えていきました。ホールフーズを日本市場向けに落とし込んだのが『旬八青果店』です」と語る。
「旬八青果店」の事業モデルは、アパレル業界でユニクロなどが進めているSPA(製造小売)を食農の業界に応用したものだ ...
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