アシックス商事は、働く女性向けのパンプスブランド「Lady worker」のポップアップストアをJR渋谷駅山手線内回りホーム上に8月1日にオープン。オンラインを中心に展開する同ブランドが、ポップアップストア出店に踏み切ったねらいとは。

まずは認知してもらい、手に取ってもらうこと
アシックス商事は、同社のパンプスブランド「Lady worker(レディワーカー)」のポップアップストア「Lady worker Cafe」を8月1日、JR渋谷駅構内にオープンした。
「Lady worker」は、もともとカジュアルシューズを専門にしていた同社が、それまでのノウハウを生かし、働く女性向けに履きやすさ、歩きやすさを追求したパンプスとして2015年12月に発売した商品。長時間の着用を考慮して消臭にも気を配った。オンラインを中心に販売し、これまでに12万9000足(2017年6月時点)を売り上げている。
「Lady worker Cafe」があるのはJR渋谷駅の山手線内回りホーム上。店舗の目の前には数分おきに電車が止まり、大量の利用客が昼夜を問わずひっきりなしに行き交う。ホーム上から店舗を見ると、中の壁にズラリと並んだ黒のパンプスが自然と目に入る構造になっている。9月30日までオープンした。
アシックス商事の婦人・紳士・スポーツプロダクトマーケティング部の芳賀健一サブマネージャーは、今回のポップアップストア出店のねらいについて、「電車を利用している方にブランドを知ってもらい、商品を手に取ってもらう。もちろん購入してもらうことがベストではありますが、まずは認知してもらうというところにポイントを絞っています」と話す。
「そういった点で、電車の窓やホーム上から必ず見えるこの場所はちょうどいい。渋谷という立地は、駅の外は若い利用客を中心としたエリアですが、駅自体は埼玉方面や神奈川方面に向かうビジネスパーソンの利用動線。駅構内に店舗を置くことで、ビジネス向けに広くアプローチできると考えました ...