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経営トップ 販促発想の着眼点

来店客をがっかりさせなければファンは増やせる

玉寿司

ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。

代表取締役社長 中野里陽平氏
1972年、東京都築地生まれ。創業90年を迎える玉寿司の4代目。学習院大学法学部政治学科卒。経営者として組織を引き継ぐため、米国に留学。デンバー大学ホテルレストラン学科修了。飲食のMBA(経営学修士)とも言われる「HRTM」を取得。米国のレストラン巡りも行い、26歳で帰国した。2005年、32歳で代表取締役社長に就任。

創業は大正年間 末広型の手巻ずしを考案

東京・築地に本店を置く玉寿司は、創業90年を超える老舗すし店だ。全国で親しまれている末広型の手巻ずしを初めて考案したのが、玉寿司だと言われている。1971年(昭和46年)のことだ。

現在は、首都圏に29店舗を展開している。売上高は徐々に拡大しており、2011年の約33億円から2016年は約43億円、ことしは45億円を目指す。

1993年からは、末広手巻の形状にちなんで、毎月8日を「手巻きの日」とうたい、この日は全35種類の手巻を、どれでも1本100円(税別)で提供している。

玉寿司の中野里陽平・代表取締役社長は「手巻きの日は"お客さまへの日頃の感謝"という意味合いでスタートしました。元祖ということで、マスコミにもたびたび取り上げられています」と話す。

築地 晴海通り店
外観はガラスを大胆に使ったデザインで、昼は自然光、夜は店内の明かりや賑やか感が外から認識できる。

桜の壁画はじめ空間を演出 女性客など新たな顧客層を開拓

玉寿司は出店するエリアや来店客の特性に合わせて、店舗の外観や内装などの空間デザインを変えているのが特徴だ。

晴海通り店(東京・中央区)の外観はガラスを大胆に使った特徴的なデザインが印象的。大通りの角地という立地を生かし、昼は自然光、夜は店内の明かりや賑やかさが外から認識できるようにし、店舗の認知向上につなげた。

こうした外観デザインは、店舗コンセプトである「若い女性でも気軽に利用でき、長く愛されるすし屋」に合った、明るさや清潔さを表現するためのアイデアでもある。

顧客層は、30歳代~70歳代の男女と幅広い。築地近くということもあり観光客が多く訪れるほか、会社員やファミリー層なども来店する ...

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