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U35若手販促キーパーソン

店員として、ファンとして 店舗や商品のポテンシャルを引き出す

今まさに現場で活躍する35歳以下の販促キーパーソンに注目する当連載。第4回目は当連載では断トツの最年少であるヴィレッジヴァンガード ルミネエスト新宿店の五井千賀子さん(21歳)。そのフレッシュさと熱意で打ち込んだ施策について聞いた。

ヴィレッジヴァンガード
ルミネエスト新宿店
五井 千賀子さん

2016年度新卒入社。入社後現在の店舗、ルミネエスト新宿店に配属される。Twitterフォロワーを増やす企画「1000チャレ」や「おもちエイリアン」というキャラクターのポップアップストアなどを企画・開催。現在はクリエイター担当として、日々業務に取り組んでいる。

「1000チャレ」企画を発案 Twitterのフォロワーを大幅増

ヴィレッジヴァンガードは、「遊べる本屋」をキーワードに書籍や雑貨、CD・DVDなどを販売しており、全国に376店舗を構える。店内は装飾的な陳列や黄色のPOPが特徴的で、サブカルチャーの発信地として若年層を中心に支持されている。

「ルミネエスト新宿店」で次長を務める五井千賀子さん(21歳)も、学生時代にはヴィレッジヴァンガードのファンとして毎日のように店舗に通いつめたひとりだ。専門学校を卒業し、昨年の春に新卒として入社した。入社と同時に「ルミネエスト新宿店」に配属されてからは、ルミネエスト新宿店が運営するTwitterアカウントのフォロワーを1000人増やす企画「1000チャレ」や「おもちエイリアン」というキャラクターのポップアップストアなどに精力的に取り組んでいる。

五井さんが「1000チャレ」を立ち上げたのはことし2月。「ルミネエスト新宿店」の売り上げを伸ばすため、来店客数を増やす企画として発案した。「ヴィレッジヴァンガードのTwitter投稿は自由でおもしろい。それを生かせないかと思って、毎週金曜日にチャレンジする動画を公開しようと考えました」(五井さん)

動画は毎回五井さん自身が出演し、「ルミネエスト新宿店」で取り扱っているアーティストのダンスをほかのスタッフと踊ったり、スライムを作れる商品が入荷すればスライムを作ったりしながら、イベントの告知なども行う。また、人気のクリエイターグッズやキャラクターグッズ、CDなどの入荷時にも欠かさずツイートを行い、それぞれのコンテンツのファンによるフォローを獲得している。

「1000チャレ」開始後、フォロワー数はぐっと伸び、当初4924人だったフォロワーは5948人(8月取材時点)になった。「目標はキリよく6000人としているので、あと少しですね。上司に『次は5000人増だね!』と言われているので、また新しい施策を考えなければと頭を悩ませているところです(笑)」

ことし4月からは五井さんがかねてより希望していた「クリエイター担当」を任され、ゴールデンウィークには店舗の取り扱いキャラクター「おもちエイリアン」のポップアップストア「はっぴょう会」を企画し開催。「おもちエイリアン」のクリエイターとともに考案した限定グッズの販売や、憑依型おもち(「おもちエイリアン」の着ぐるみ)の撮影イベントなども行った。イベントには100人以上が訪れ、大盛況だったという。

ポップアップストアの成功を受け、6月には「おもちエイリアン」とのコラボカフェ「みょるり亭」も開催。そこでは、店内内装や新たな限定グッズも企画した。「ルミネエスト新宿店はクリエイターの取り扱いが多い店舗なので大変さはありますが、とても楽しいです。特に『おもちエイリアン』は学生時代から大好きだったキャラクターなので、企画が成功してうれしかったですね ...

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