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観光案内所が観光地に?「TERMINAL GINZA」 訪日外国人客にとっての玄関口に

2017年4月のオープン以降、多くの来館者が訪れ、活況を呈する複合商業施設「GINZA SIX」。その中には訪日外国人客の姿も多く目につく。同施設内にあるツーリストサービスセンターの「TERMINAL GINZA」では、多言語対応(日・英・中)の観光案内所、こだわりのスーベニアも販売するコンビニエンスストアのローソン、免税カウンター、手荷物一時預かり、外貨両替など多様な機能を有し、訪日客にとって必要となるサービスをワンストップで提供する施設を目指しているという。

「TERMINAL GINZA」は、国内外を問わない観光客の“コミュニケーションスペース”でもある。コンビニだけでなく、観光客にとって必要なサービスをワンストップで提供している。

観光案内所から銀座の魅力発信

「GINZA SIX」は単なる商業施設ではなく、銀座の街に貢献し、銀座とともに進化していく施設として誕生しました。銀座は多くの訪日客と日本人観光客でにぎわう人気のエリアです。その銀座の顔となる「GINZA SIX」内にツーリストサービスセンター「TERMINAL GINZA」を設置し、銀座および日本の魅力の発信地にしたいと考えたのです。

銀座を起点に観光する場合、駅近辺のビジネスホテルに宿泊する観光客の方が多くいらっしゃいますが、一般的なビジネスホテルにはコンシェルジュがいません。特に外国の方は言語面で不自由を感じるシーンも多く、相談相手を探している場合があります。

そうした際に、ツーリストサービスサンターのバイリンガルのスタッフが、手助けすることができます。また、近隣のホテルから紹介されて足を運ぶ方もいらっしゃいます。逆にこちらがご案内したホテルの方から感謝の声をいただくことも多く、それは「GINZA SIX」の存在が地域貢献につながっている良い例です。

また、日本人だと「街の観光案内所は日本人が使う場所ではない」と考えていて、気軽に利用しにくいと感じている方もいます。しかし、コンビニエンスストアがあることで親しみやすく、ふだん観光案内所を訪れない方でも利用しやすいというメリットがあります。「TERMINAL GINZA」は国内外問わず、ツーリストのコミュニケーションスペースとして機能するようにカウンターなど店舗設計や運営をしていますので、多くのツーリストや日本人の方にも気兼ねなく利用していただきたいです。

コンビニが導線に

ローソンを併設したことで入りやすくなり、集客力も上がりました。観光案内所は1日あたり約200人の方に利用いただいていますが、単なる観光案内所ではこれほどの人は集まりません。外国の方にとって日本のコンビニは魅力的な存在で、大きなブランド力を持っています。そのためローソンの看板を見て興味を持ち、店内に入った後からツーリストサービスセンターの存在に気が付く方も多いです。そういった意味で、コンビニの存在そのものがツーリストサービスセンターへの導線になっています。

数あるコンビニのなかからローソンを選んだ理由は、柔軟な対応力を持っているからです。コンビニはそれぞれ既定のカラーや店舗スタイルのもと運営していますが、この店舗は「GINZA SIX」に合わせた新しいスタイルで内観と外観を整えたいと考えていました。

たとえば床は滑りにくい特殊加工を施した黒皮で、歳月を重ねるほどに独特の風合いが出るこだわりの素材を導入しています。レジもローソンでは初めてのブラックカラーに統一してもらい、高級感を出しています。このように、ローソンは「GINZA SIX」のコンセプトに合わせたデザイン対応が可能だったので出店依頼をしました。

GINZA SIXリテールマネジメント
取締役 サービス企画室長
光田寛和(みつだ・ひろかず)氏

1987年松坂屋(現・大丸松坂屋百貨店)入社。カード戦略、外商企画など主に顧客政策関連部門に従事。GINZA SIXの店舗開発に当初から携わり、主にカード・モバイルアプリなどの顧客ツール、ツーリストサービスセンター、VIPラウンジなどサービス施設の運営責任者を担っている。

観光案内所を観光地化する

今後の課題はツーリストサービスサンターのさらなる認知向上です。カウンターを丸型にし、木目調のバーのようなデザインにして人目を引く工夫をしていますが、まだまだ「GINZA SIX」に観光案内所があることを知らない方が多くいます。

ツーリストのニーズにワンストップで応える機能を備えていることを広く伝えることで、さらに認知も上がるはずだと考えており、Facebookでの配信も開始しています。ツーリストサービスサンターの使命は銀座および日本の魅力を発信することです。そのためオリジナル動画の制作やイベントの実施などを行っています。

ツーリストサービスサンター自体が話題のスポットとなり、「観光案内所を観光地化する」ことで、観光客の方が銀座や日本の魅力を知るきっかけにしていきたいですね。同時に、コンビニとして利用する方にとっても便利な場所にできればと思います ...

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