日本で初めて、AI(人工知能)、特にディープラーニングを専門的に扱うベンチャー、ABEJA(アベジャ)。同社のシステムは、三越伊勢丹、ゲオなど50社・300店舗以上が導入している。現在、そのシステムは小売業界を越え、多くの産業にインパクトを与えようとしている。

カメラ等のIoTデバイスによって、来店人数や年齢・性別などの定量的なデータを取得
AIをビジネスにしている会社はまだ少ない。そうした中で、AI、特にディープラーニング(深層学習)を活用し、ビジネスの効率化・自動化を促進しているベンチャーが、ABEJA(アベジャ)だ。
ディープラーニングとは機械学習の一種で、人間が経験によって学習するのと同様、取得・蓄積したデータをコンピュータが学習し、自動的に特徴や傾向を見つけて答えを導き出す技術である。
ABEJAは、岡田陽介社長が2012年9月に立ち上げたベンチャーだ。岡田CEOが、まず目をつけたのが小売業界だった。
小売業界では、POSで購買データを分析していたが、顧客訪問数や滞在時間、買い上げ率などは把握できておらず、現場の勘や経験に頼るのが一般的だった ...
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