ゴールデンウイークに開催された、多様な性・生き方への共感を促すイベント「東京レインボープライド」。年々参加者が増え、協賛企業・団体の数も増加傾向だ。プロモーション上のヒントも含め、主催者や協賛者に取材した。
非LGBT層も増加 近隣アジア諸国の参加も
「東京レインボープライド2017」は多様な性と「生」のあり方を祝福するイベントだ。ことしは4月29日~5月7日にかけて開催。期間中の、のべ参加者数は10万8000人だった。
代々木公園(東京・渋谷)ではステージイベントや協賛企業ブースが楽しめる「フェスタ」を開催、5月6日のみで3万5000人が来場した。翌7日の「パレード」は、会場と沿道の合計が6万5000人、行進には5000人が参加した。
2016年と期間が異なるため、フェスタ・パレードの2日間で比べても、のべ参加者数は3万4500人増加した。主催のNPO法人東京レインボープライドの山縣真矢・共同代表理事は、「参加者は毎年、過去最高の動員を記録しています。内訳では、LGBT層ではない方の割合が増えていると思われます。台湾や韓国など近隣アジア諸国の参加者も多くなってきています」と話す。
規模が大きくなるにつれ、協賛する企業・団体も拡大している。昨年は約130だったが、ことしは約180に。「年々増加しています。特徴としては、以前はほとんどが外資系企業でしたが、ここ数年は日系企業の協賛が増えてきました」(山縣氏)
大型ブースを出した企業は、丸井グループ、TENGA、大塚製薬、ミクシィ、伊勢丹新宿店、チェリオコーポレーションなど(ブース番号順)。
店頭巻き込む施策 ディーゼルジャパン
ディーゼルジャパンはグローバルキャンペーン「MAKE LOVE NOT WALLS」の一環として協賛。ムービー制作と店頭施策も行った。担当したのは、ジオメトリー・グローバル・ジャパンだ。
店頭では、ムービーと特設Webサイトの公開前後で、より多くの消費者がメッセージに触れるよう、バッジやTシャツのプレゼントキャンペーン、ビジュアルマーチャンダイジングなどを実施 ...