3回めの「プレミアムフライデー」となった4月28日。東京・銀座の百貨店、松屋銀座では、女性管理職に向けた、ビジネスコーディネートのセミナーとショッピングツアーを開催した。そのもようをレポートする。

ショッピングツアーを楽しむ参加者たち。ボス、ポール・スチュアート、など6ブランドが参加した。化粧品フロアからちょっとしたプレゼントもあった
金曜の夜にファッションセミナーとショッピングツアーを開催
松屋銀座は4月28日、女性管理職向けにビジネススーツスタイルを提案するイベントを開催した。同日は、官民連携でことし2月末に始まった、毎月最終金曜日に仕事を早く切りあげることを積極的に勧める「プレミアムフライデー」。
旗振り役を務める経済産業省は、「プレミアムフライデー」に対し、買い物や家族との外食、観光などといった消費体験のための時間を生み出すことで、生活スタイルの変革や、地域のコミュニティ強化、安売りではない付加価値のある消費を促し、デフレ傾向を変えるといった効果をうたう。
しかし、調査会社マクロミルが、2月末の「プレミアムフライデー」後、実施した調査では、「プレミアムフライデー」の職場導入率は7%だった。
ニュートンの第一法則ではないが、「動いているものは、そのまま動き続ける」ものだ。それを変えるには外からそれなりの力を加えねばならない。近視眼的に、効果がみられない、ではなく、地道な施策が必要となりそうだ。
こうした中、松屋銀座が行った、女性管理職向けのイベントを取材した。定員は30人で、参加費は無料。
イベントは二部構成で、夕方6時からの第一部は、イメージコンサルタントの大森ひとみさんによる管理職向けコーディネートセミナー。何人か遅れて出席した人の姿は見られたものの、ほとんどが時間までに出席した。仕事を早めに切り上げてきたひとが多かったようだ。
会場は、松屋銀座内のレストラン「イプリミギンザ」。軽食を楽しみながら、幹部層に適切な服装のあり方などの講義が行われた ...