「プロモーションに予算が移っている」という声を耳にすることがある。実際、この20年間で、「広告」と「販促」はどのように変化したのか。経済産業省と電通のそれぞれの統計をもとにグラフ化した。電通の「日本の広告費」では、プロモーション関連は、従来手法はPOPを除き減少傾向にあるようだ。
4マス広告の減少とプロモーションの伸び
経産省「特定サービス産業動態統計」の「広告業」からグラフを作成。1997年の4マス広告売上高合計は2兆7927億600万円で、屋外・交通、折込・ダイレクトメール、SP・PR・催事企画をプロモーション関連として合算すると、同年は1兆3604億8300万円だった。当時は4マスとプロモーションに2倍ほどの差があった。
プロモーション関連が伸びていく半面、マス広告は2000年をピークに減少傾向に。08年のリーマンショックを経て、双方の差は縮まった。
プロモーション関連には経済低迷期に予算が移行
同じく経産省「特定サービス産業動態統計」の「広告業」から。「インターネット広告」や「海外広告」などを含め、「広告業」の売上高の推移をグラフ化した。
また、広告業の売上高全体における、「プロモーション関連」(屋外・交通、折込・ダイレクトメール、SP・PR・催事企画)の構成比も算出した ...
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