自動車ディーラーの岡山トヨペット(岡山市)は、春の交通安全運動に合わせ、一風変わったテレビCMや動画、そしていわゆる「プチプチ」の緩衝材で包んだクルマを制作。4月12日に、東京各所でキャラバンを行った。岡山県は「日本一ウインカーを出さない県」。交通安全の啓発活動を通じて汚名返上なるか。
キャラバンで視線を集める 動画も約2週間で24万回再生
4月12日、緩衝材のエアーキャップ、いわゆる「プチプチ」に包まれたクルマが、東京・原宿、六本木、浅草などに出現した。開発中の新型車でデザインをわからないようにしているのか、はたまた、超デリケートな納車?まさかそんなワケが……。
実は自動車ディーラー、岡山トヨペット(岡山市)の交通安全啓発プロモーションの一貫。岡山県は、日本自動車連盟(JAF)が2016年6月15日~30日にかけてインターネットで実施した調査で、「方向指示器(ウインカー)を出さずに車線変更や右左折する車が多い」という質問に「とても思う」が53.2%で全国最多。
ウインカーを出さない運転者に対する不安はかねてより県警にも寄せられていたとのことで、2005年から主要交差点の路面で、ウインカーを出すことを促す「★合図」という表示を施している。
このことを課題視した岡山トヨペットは、春の全国交通安全運動に合わせて、啓発動画を制作。岡山を訪れた男性が目にしたのは、人や犬、家や樹木、そしてクルマなどあらゆるものが、「プチプチ」で包まれた世界。
ウインカーを出さないクルマの急な右折や左折で通行人が飛びのいても、全身をエアーキャップで保護しているのでケガしない─そんなシチュエーションを描いている。クルマがぶつかってもにこやかなのが逆に不気味だ ...