
よもやの「応仁の乱」ブーム。歴女たちはマイルドな味付けよりも本物を好む。後は出会いの道筋をつけてあげればいい。
イラスト:高田真弓
京都の人が「こないだの戦争」と言ったら、それは応仁の乱のことを指す――。
これ、京都にまつわる都市伝説としてしばしば耳にするが、近ごろ1冊の本が版元も驚く異例の売れ行きを見せている。中公新書の「応仁の乱」である。
昨年10月の発売以来、版を重ね、この3月で30万部を超えそうな勢いだとか。純粋に歴史を扱った新書で、この売れ方は珍しい。しかも、題材は人気の「戦国」や「幕末」ではなく、よもやの「応仁の乱」。読者層は女性が目立つという。
そう聞くと、女性向けに分かりやすく …
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