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<デジタルサイネージ>
電通、リアルタイムにコンテンツ変更 ダイナミックOOHで常時配信サービス開始
電通は2月6日、サイバー・コミュニケーションズと協業し、天気・気温・時間・位置情報などのリアルタイムデータと連動してコンテンツを出し分けるデジタルサイネージの常時配信サービスを開始した。第1弾は、「都営バスデジタルサイネージ事業」で、4月3日から配信を始める。
OOH(アウト・オブ・ホーム・メディア)では、デジタルサイネージ市場が伸長しているが、これまでは、事前に入稿したデータを決められた期間に流すサイネージが一般的だった。
今回採用したサイネージプラットフォームでは、グーグルのクラウド技術などを用い、そのときどきの天気・気温・1分単位での時間、位置情報に応じて広告の出し分けができるようになる。まわりの環境に合わせたメッセージを表示することができ、通行者などに関連性の高い情報をアピールできるようになる仕組みだ。
天気・気温・時間に応じた配信では、事前に設定した気温以上になったら冷たい商品を、設定した気温以下になったら温かい商品の広告を出すといった利用を想定する。位置情報と連動させた場合は、イベントが開催されるエリア周辺への広告配信など、場所ごとに異なるコンテンツ訴求が行える。
<新店舗>アディダス、名古屋店を新型直営店に刷新 プレスマシン設置、名古屋限定マークも用意
アディダス ジャパンは3月3日、名古屋市の店舗「アディダスブランドコアストア名古屋」(名古屋市中区)をリニューアルオープンする。「HomeCourt(ホームコート)」をコンセプトにした店舗で、国内では大阪・渋谷・広島につづく4店舗め。床面積は743平方メートルで、昼11時から夜9時まで営業する。
シューズのくわしいデータを瞬時に表示する高機能タッチパネル「Shoe Bar(シュー・バー)」のほか、デジタルサイネージを店舗内に設置、スタジアムを思わせる臨場感の店舗環境とデジタルサービスツールを備えた店舗だ。
名古屋店には、国内のブランド直営店で初めて、「マーキング専用プレスマシン」を導入したプリントショップを設ける。店舗で販売しているアパレルに文字やロゴをマーキングできる。
たとえば、サッカー日本代表ユニフォーム対応ナンバー、アディダスと契約する海外のクラブチーム対応ナンバーなど。オリジナルマーキングの受注にも対応する。個人やチーム単位でのマークのプレスなど、個々の来店客の好みに合わせた商品提供を目ざす。
オープンから3月31日までは、1万円以上購入した人を対象に、サッカー日本代表香川真司選手などのアスリートが監修した「名古屋限定マーク」を無料でマーキングするキャンペーンを行う。
<キャンペーン>
コカ・コーラが中高生向けに「学得」キャンペーン スマホアプリを介して分け合えるチケットなど
日本コカ・コーラは、同社のスマートフォンアプリ「Coke ON」で、全国の12歳~18歳の中学生と高校生を対象にしたキャンペーンを3月20日に始める。
「学得コーク」と題した企画で、アプリと連携する「スマホ自販機」でコカ・コーラ社製品を購入すると通常は1ポイントだが、倍の2ポイントがつく。期間は5月31日まで。複数回購入しても対象となる。
4月6日には、先着30万人を対象に、全国の「スマホ自販機」でコカ・コーラ社製品1本と交換できるドリンクチケットをプレゼントする。アプリで応募を受け付ける。
チケットは応募者本人と、3月20日時点で満12歳~18歳の中学生・高校生の友人1人が対象。友人用チケットは、相手のスマホに「Coke ON」アプリが入っていればそのまま送れる。使用期限は5月31日24時まで。
中高生向け「学得コーク」施策は、年間キャンペーンとしてことし12月まで実施する。第2弾は「期末試験応援企画」と銘打ち、6月にスタートする予定。
<レポート>
ローソンが「アリペイ」の利用状況を公開 平均客単価は全体の約1.6倍に
ローソンは2月10日、訪日外国人観光客対応で導入したモバイル決済サービス「支付宝(アリペイ=Alipay)」の取り扱い状況を公表した。対象店舗は約1万3000店のローソン全店舗で、サービス開始日1月24日~2月5 日の13日間のデータ。
2月5日までの累計利用数は5万2000件、平均客単価は800円~900円だった。客単価はローソン全体の客単価の約1.6倍。最も多く購入された商品は牛乳だった。ホテルで朝・夜に飲むケースが多く、また品質も好評だという。ほかにおでん、肉まん、飲料水など、滞在中に消費する商品が目立った。
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