
以前、あるストアのプライベートブランドのお手伝いをした。何店舗かのお店をまわった時に、何店か飛びぬけてその商品の売り上げの高いお店があった。店長に「売れている」理由を聞くと「売れるんじゃなくて、売るんですよ」と言われたことがある。
普段商品づくりのお手伝いをしていると、顧客のニーズやインサイトに寄り添い、働きかけることによって、売れる商品を作ることに集中しがちだが、実際には店頭でプロの"売る力"がどれだけ大きいかを実感させられた。
「文庫本X」と呼ばれるこの本は、盛岡の書店スタッフが作った手書きのカバーがきっかけとなり、全国に広がったノンフィクション文庫である。当初は、フィルムカバーが施されており、まったく中身をみることができず …
あと78%