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SPエクスプレス

東京メトロ、四カ国語対応音声翻訳機を導入など、業界ニュースをお届け(1)

ドン・キホーテ、ホテル併設新店舗2017春にオープン

ディスカウントストアのドン・キホーテは、大阪市阿倍野区に「ドン・キホーテあべの天王寺駅前店(仮称)」を2017年春にオープンする。インバウンドの強化が狙い。

ドン・キホーテグループは国内全店で免税許可を取得しており、アクセスの良さ・多様な品揃え・深夜営業などにより、多くの訪日外国人観光客に利用されている。近畿地方は、大阪の繁華街「ミナミ」を中心にインバウンド強化店舗を構え、グループトップクラスの訪日客向けの売り上げを伸ばしている。

今回、新たに展開するのは、 JR西日本グループが運営するホテル「ヴィアインあべの天王寺」の上層階に併設した宿泊ホテル一体型の店舗だ。オープンするのは大阪南部の主要ターミナル駅である天王寺駅に近い立地で、あべのハルカスや天王寺公園を臨むビジネスや観光に利便性の高い施設として出店される。

店内には宿泊者専用に店舗とホテルを結ぶ専用の出入り口を用意する。またホテル利用客向けの特典を準備するなど深夜営業とインバウンド対応において親和性の高いしたサービスで、利用者へのサポートを整える。

建物は、地下1階と地上13階分あり、ドン・キホーテは1階から6階にあたる。商品としては、食品、酒、日曜消耗品、家庭雑貨、化粧品、海外ブランド品、家電製品、衣料品、雑貨、玩具・バラエティ、たばこなどが並ぶ予定だ。

イオンリテール、自動車免許自主返納者対象の優遇サービスを開始

イオンリテールは、購入した商品の配達サービス「イオンの即日便」で、運転免許証を自主返納した人向け優遇サービスを、昨年12月21日に開始した。対象者は、地域や一部店舗により内容は異なるが、通常有料の宅配サービスを無料で受けられたり、電子マネー「WAONカード」を通常300円のところ300ポイント(300円分)付与された状態でもらうことができる。同サービスは同日時点で約300店舗で実施している。

「イオンの即日便」は、店頭で買った商品を、当日中に購入者の自宅まで配達するサービス。今回の優遇策は、全国で推進されている運転免許証の自主返納を支援する取り組みとして実施。昨今、問題視されている、高齢者ドライバーによる交通事故の発生に歯止めをかける狙い。

一方、高齢者にとっては、店舗が遠かったり、重い荷物を運ぶのが不便なため、買い物をするのにクルマが必要なケースも多い。こうした原因から、自主返納をためらっていることも伺える。

イオンでは、自宅配達サービスの利用を促すことで、高齢者の日々の買い物にかかる負担が減らせると考えたようだ。また今後、各都道府県の警察と、「地域の安全確保に関する協定」を順次締結するという。

東京メトロ、四カ国語対応音声翻訳機を導入

東京メトロでは、近年増加傾向にある訪日外国人観光客への案内の充実を図るため、メガホン型多言語音声翻訳サービス「メガホンヤク」を2016年12月31日から4日間導入した。

メガホンヤクは、案内したい内容を事前に端末に登録しておくことにより、その状況や場所に合わせて4カ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)で音声案内できるサービス。これにより、訪日外国人の観光客に対して、さまざまな状況に応じた案内ができるという。

運用予定の台数は5台で、音声は約300種類登録できる。そのなかからメガホンヤク上部のタッチパネルまたは音声照合機能によって案内したい内容を選択し、再生する。内容としては、異常時における避難誘導の案内、大規模イベント会場などへの一番近い出入り口の案内、駅構内における列車の運行状況の案内が考えられそうだ。

東京メトロでは、現時点ではサインシステム、車内ディスプレイ、改札口ディスプレイおよび自動旅客案内装置の一部に4カ国語表示を取り入れた。しかし4カ国語による音声案内は今回が初めて。

音声案内も組み合わせることで、訪日外国人の観光客へさらなる案内の充実を図る。

また今回運用されるのは、大みそかや初詣で多くの利用客が来ると思われる浅草寺と原宿駅。今後の運用では、東京マラソンや花火大会などでの利用を想定する。

アイセイ薬局、メディアコンテンツファクトリーと業務提携

調剤薬局チェーンのアイセイ薬局は、全国の医療機関や薬局などに医療向けデジタルサイネージを提供するメディアコンテンツファクトリーと広告メディアサービスに関する業務提携をした。

それに伴い、自社で運営する「ヘルス・ディスプレイネットワーク」を全国672カ所に拡大展開すると発表した。

ヘルス・ディスプレイネットワークとは、薬局を訪れる患者の待ち時間を利用し、病状改善や健康増進など、役立つ健康情報を動画で配信するもの。

大きな特徴としては、放送内容を店舗ごとに編成し、来局者の受診科目や店舗の特性に合わせて番組を構成できる点。

アイセイ薬局では、2015年11月から、ヘルス・ディスプレイネットワークを全国316店舗の直営薬局で運営し、年間の延べ利用患者約712万人へ健康情報を提供している。

今回の業務提携では、メディアコンテンツファクトリーが運営する調剤薬局向けサイネージネットワーク「Rx-Channel 」の拡大に伴い、両社が保有するサイネージネットワークを広告メディアサービスとして統合。

全国672カ所、年間延べ1340万人になるヘルスケアプロモーションメディア「ヘルス・ディスプレイネットワーク」として、2月1日より再スタートを切る。

これにより、三大都市圏の設置箇所数はこれまでの倍以上に拡大するという。

アイセイ薬局は、この取り組みによって、以前より病気予防や健康対策、また、予防医療啓発にも大きな効果が出ることを期待するとしている。

ユニクロ、コンビニ受け取りサービスを拡大 ファミリーマート、ローソンの全国店舗でもサービス開始

カジュアル衣料品店のユニクロは今春、ファミリーマートおよびローソンと協業し、全国の店舗でのユニクロ商品の「コンビニ受け取りサービス」を開始することを1月6日に発表した。

これにより、すでに実施しているセブン-イレブンでの受け取りサービスと合わせて、全国の約4万3000店舗ものコンビニエンスストアで、ユニクロの商品を受け取ることができるようになる。

「コンビニ受け取りサービス」は、ユニクロのオンラインストアで購入した商品を、24時間全国どこでもアクセスしやすいコンビニエンスストアで受け取ることができる。

ターゲットは大きく3タイプの買い物客を想定。日ごろ多忙でユニクロ店舗まで行くことができない買い物客や、オンラインで購入しても不在であることが多く自宅で商品を受け取ることが難しい買い物客、出張先や旅行先で購入した服を直接受け取りたいといった買い物客だ。

本サービスは、昨年2月にセブン-イレブンの1都3県の店舗で始めた。これまで自宅などで商品のスムーズな受け取りが難しかった買い物客に非常に好評であったために、ことし4月には取扱店舗を全国に拡大することとなった。

ユニクロは買い物客により快適にショッピングを楽しんでもらうために、オンラインストアの商品拡充やユニクロアプリの利便性向上、セミオーダー商品の販売などを進めている。

電通がスイスのブルーインフィニティ―を買収 ブランドコマース領域の強化を図る

電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、ブルーインフィニティ社(スイス)の株式を100%取得することで合意した。

ブルーインフィニティ―社はスイスを代表するデジタルトランスフォーメーション・プレイヤーで、ブランドコマース領域に強みを持つ。

ブランドコマースとは、オンライン・オフラインを区別することなくシームレスに捉え、顧客のブランド体験と購買を統合させるビジネスソリューション。

2001年にスイスで設立されたブルーインフィニティ―は、現在では5カ国に7つの事業所を構え、 500人以上を抱える企業だ。

事業領域は、デジタルトランスフォーメーション、デジタルマーケティング、CRM、Eコマース、クリエーティブ/ UX(ユーザーエクスペリエンス)など多岐にわたる。

そしてセールスフォースやマイクロソフト、アップルなどに代表される企業とのパートナーシップにより、小売・金融・製薬など業界大手の企業100社以上に質の高いサービスを提供している。

また、同社は国際的な広告祭で数々の賞の受賞実績を持つ。

株式取得後、電通はブルーインフィニティをグループの10のグローバルネットワーク・ブランドの1つでデジタル領域のサービスを扱うアイソバーのネットワークに組み込む。これにより、グローバル展開するアイソバーネットワークのプレゼンスと専門性を高めることで成長戦略を加速させる狙いだ。

パルコ、共同開発でショッピングセンターでの案内に特化したロボットの開発・検証を行う

ファッションビルのパルコは、東京都立産業技術研究センターが実施する「平成28年度 公募型共同研究開発事業」に採択された。それに伴い、パルコは08ワークスと、日本ユニシスとの共同体により、ショッピングセンターでの案内に特化したロボットの開発・実証を行う。

本事業によって共同開発するロボットは2017年秋にパルコ(都内店舗を選定中)に設置し、来店者とテナント従業員向けにサービスを提供することになっている。

来店者向けには、テナント情報や各種施設情報を対話形式でマルチリンガルに提供する。

また、自律走行機能を使い、指定の場所への案内を行うことを想定している。

テナント従業員向けには、RFID(無線ICタグ)と自立歩行型ロボットを活用した商品棚卸の自動化により、ショップでの棚卸業務のサポートを行う。RFIDとは、商品などに非接触型の「ICタグ」を埋め込んで、商品等の情報を記録しておき、アンテナ通過時の無線通信によるデータ交信によって商品等の自動識別をする技術。

ソフトバンクがポイント10倍のキャンペーンを開始

ヤフーとソフトバンクは、全商品いつでもポイントが10倍貯まる「ソフトバンクならいつでもポイント10倍キャンペーン」を、 2017年2月1日から5月31日まで実施する。

対象は、店舗数役45万、商品数2億点以上のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」や、日常使いのインターネット通販サイト「LOHACO 」で買い物をしたソフトバンクのスマートフォンの利用者。

このキャンペーンでは、「スマートログイン(ID提携)」を設定し「Yahooショッピング」「ロハコ for SoftBank」で買い物をすることで通常は商品本体価格の1%貯まるポイントが、いつ、どの商品を買っても通常の10倍貯まる。

また、他の特典とも併用が可能で、ポイントを貯めることができる。これまで両社は、スマートフォンでのネットショッピングを身近なものにするためにさまざまな取り組みを実施してきた。

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