日本茶をハンドドリップで提供するショップ「東京茶寮」が1月5日、三軒茶屋にオープンした。運営するのはデザイン会社LUCY ALTER DESIGN(ルーシー・オルター・デザイン)。リアル接点を通じていかに顧客のロイヤルティを向上させるか、デザイン会社ならではの視点が光る店舗だ。
「東京茶寮」は、東京・三軒茶屋駅から徒歩7分ほどに位置している。店内は約10坪ほどの広さで席はカウンターの9席のみだ。コの字型のカウンターの中心に立つバリスタが、日本茶を一煎ずつ、手で淹れて提供する。
同店を運営するのは、デザイン会社LUCY ALTER DESIGN。「東京茶寮」のコンセプトについて、青柳智士社長は「ただお茶を飲んでもらうだけでなく、もう一歩先のお茶の魅力を伝えること」と話す。
「メニューは1セットのみですが、7種類の茶葉から2種類を選んでいただき、飲み比べで味の違いを体験してもらうことを目的にしています」。
「東京茶寮」の特徴は、ほぼ装飾がされていない点。店舗設計について、LUCY ALTER DESIGNの谷本幹人・取締役は「ドリップ中のバリスタの所作や、茶葉の香りに集中してもらおうという意図があります」と話す。
「お客さまにあれこれ伝えようとすると、むしろ何も伝わらなくなります。要素を足すのではなく引き算して、最小限の設計を意識しました」。
ドリップで使用する器具などはすべて谷本氏が自らデザインを手がけている。店内で使用する器具にも気を配ることで ...
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