シニア人口や単身世帯の増加を背景に、調理に手間のかからない冷凍食品のニーズが高まっている。フランスの冷凍食品専門店と提携したイオンの子会社であるイオンサヴールに、その狙いを聞いた。

内観の様子。白が基調のデザインになっている。
東京・青山の骨董通りにフランス生まれの冷凍食品専門「Picard(ピカール)」が11月23日にオープンした。フランスで生まれたピカールは、ヨーロッパ5カ国に広がり、店舗数は1000店舗を超えている。
日本でのオープンの背景についてイオンサヴール代表取締役の小野倫子氏は「フランスでは、ホームパーティーなど冷凍食品が家庭の食卓のあらゆるシーンで並ぶことが多い。一方日本では、冷凍食品は“手抜き”のイメージが強く、例えば誕生日などの祝い事の食卓に冷凍食品を取り入れる人は比較的少ないと感じていたため」と話す。
ピカールは、朝・昼・晩とシーンに合わせた豊富な品揃えと健康への配慮、手軽さが特徴的だ。品揃えに関しては、パリで人気の野菜料理や、デザートなど200種類以上を揃えた。健康面に関しては、添加物や保存料の使用を最小限に抑え …
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