グーグルやフェイスブック、ひいては広告主企業にまで、「データ取得」という分野では遅れをとりがちな広告会社だが、ここにきて世界大手のWPPが巨大なデータプラットホームの提供を始めると発表した。10年間にわたり、データやテクノロジー分野に投資を続けてきた成果だ。
データに投資を続けてきた集大成がいよいよ提供開始
ソーシャルメディア上の閲覧データはフェイスブックやツイッターが、オンライン購買データはアマゾンが、共通ポイントの提供会社やクレジットカード会社も、オフラインでの購買データをはじめ膨大な消費者データを持つ。広告主企業も顧客データベースや自社サイトの閲覧データなどさまざまなデータを有する。
こうしたデータは、広告配信時にとっても価値あるものとして扱われるが、データ獲得レースに一歩遅れがちなのが広告会社だった。直接得られるデータに乏しいからだ。
それでも、データが広告ビジネスを左右する要素になる─と早くから目をつけていた企業はある …
あと74%