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来店前後のコミュニケーションで「愛用者化」 カネボウ化粧品のアプリ戦略とは

カネボウ化粧品

カネボウ化粧品は、全国に約1000ある百貨店・総合スーパー(GMS)のカネボウ店頭顧客システム設置店で発行している会員証を代替する、アプリをリリースした。セルフ販売が拡大する一方で、顧客との接点拡大をめざす化粧品業界が挑む新たな戦略とは。

ビューティーカウンセラーからアプリ「スマイルコネクト」の説明を受ける様子。アプリでは550以上の情報をコンテンツ化している。

目的は販売よりも来店促進

カネボウ化粧品は、スマートフォン専用のアプリ「スマイルコネクト」を2016年12月8日にリリースした。このアプリの目的は、顧客のファン化と店舗への送客のため、Eコマースの機能は搭載していない。全国に約1000ある百貨店・総合スーパー(GMS)のカネボウ店頭顧客システム設置店で発行する会員証をこのアプリに代替していく考えだ。

開発の背景についてカネボウ化粧品・スマイルコネクト担当 中根志功氏は、「化粧品市場では自分で手にとって商品を買う“セルフ化”が進んできたが、一方で、自分に本当に合う化粧品を見つけるためにカウンセリングを志向する方も多く、カネボウ化粧品では、カウンセリングに注力している。数ある売り場、ブランドのなかからカネボウ化粧品を選んで、足を運んでもらうためには、ビューティカウンセラー(以下、BC)と顧客との日頃からの関係性づくりが必要となる」と解説した。

来店前後のコミュニケーションで「愛用者化」を図る

そのような背景のもと開発された「スマイルコネクト」は …

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