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経営トップ 販促発想の着眼点

『眠りの技術』で健康管理をサポート

小林孝徳(ニューロスペース 代表取締役社長) 

ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。

「睡眠」という切り口から、企業の価値や一般生活者のライフスタイルの質的向上に取り組み、事業を拡大させている企業がある。東京・九段に本社を置くスタートアップ企業のニューロスペースだ。

ニューロスペース 代表取締役社長 小林孝徳(こばやし・たかのり)氏
栃木県出身。大学では素粒子物理学を専攻。アメリカの医療機器メーカーでのインターンシップを切っ掛けに予防医療に興味を持つ。都内のITベンチャー企業での法人営業、Webマーケティング業務を経て、2013年12月にニューロスペースを設立。

技術をマスターすれば睡眠の悩みは解消へ

「眠りは技術です。だから上達します」。これは、ニューロスペースのコアメッセージだ。同社は、眠りに悩みを持つ人を対象に、研修やカウンセリングなどを行い、眠りの悩みを解決している。

一般的には、もし睡眠障害になったら、医療の力を借りたり、寝具を変えたりして解消させていくことが多い。しかし、同社によれば、眠りは技術なのだから、技術をマスターすれば睡眠の悩みも解消する方向へ向かうという。

ニューロスペース 代表取締役社長 小林孝徳氏は「スマートフォンやパソコンを夜遅くまで使っていたり、仕事や生活上のストレスなどから心地いい睡眠が取れずに悩む人は少なくありません。企業でも、従業員が十分な睡眠を取れずに仕事に向きあっていると、生産性が上がらなかったり、事故が起きやすくなったりするなどして、収益に悪影響を及ぼします」と話す。

同社は、企業で働く従業員の健康管理をサポートするため、睡眠にテーマをあてた研修を実施している。クライアントは、幅広い業種の著名企業だ。こうした企業に対し、各企業の実情に合わせたオーダーメイドの研修メニューを考案し、実施している。

多業種にわたる企業が睡眠研修を導入

企業が睡眠研修を導入する理由は、事情によりさまざまだ。例えば、ある外食関連企業の場合は、社内制度としての側面が大きかった。交替制勤務などによる不規則な生活リズムの中でも、従業員が働きやすい就業環境づくりを進めるため、店長を対象とした睡眠研修を導入したという。

また、物流企業の場合、トラックドライバーの睡眠不足は事故につながりやすいため ...

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