スポーツチームの「集客施策」は、小売業やサービス業でも応用が利くはず。今月は、2年連続Aクラスの成績を収めた千葉ロッテマリーンズの幅広い集客施策に注目した。
社長自ら 球場の声をキャッチアップ
今シーズン、千葉ロッテマリーンズ(千葉ロッテ)のホーム72試合の観客動員数は昨対比115.5%で152万6932人となった。集客が好調な要因について、広報グループチーフの梶原紀章氏は、「プロモーション予算の投下先をユニフォーム配布試合に集中させたことが1番の要因だと思います」と話す。千葉ロッテでは来場者全員に記念ユニフォームを配布するイベントを実施してきた。さらに今年は、ユニフォーム以外にもタオルや女性向けTシャツ、キッズ向けのキャップなどを用意し、昨年より倍以上の39試合で配布した結果、集客増に大きく貢献したのだという。
千葉ロッテでは、「企画部」や「イベント部」など、集客プロモーションを考える専門組織があるわけではない。各部署から集まった10人程度のメンバーによる …
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