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SP分野のリーダーが切り取る最旬トピックス

「もったいない」合言葉に 生産者と消費者つなぐ

伊達晃洋氏(エードット 代表取締役社長)

生鮮食品を安定的に供給するため、合理化を追求してきた流通構造だが、時代が下るに従い、不具合が生まれているのも事実だ。その一端が、規格にそわないと捨てられてしまう多くの食材。これに着目し、プロデュース役を買って出た企業がある。

カニは、足が1本欠けているだけで捨てられてしまう。エードットの伊達晃洋社長は、廃棄せずに活用できる手段を模索する

エードットは2012年設立の、セールスプロモーション・PR・クリエイティブを手がける企業だ。同社のユニークな点は、流通に乗らない規格外の食材を活用した飲食店をプロデュースする、「もったいないプロジェクト」。食材は産地直送で届け、調理・提供する。

1号店は2015年1月、東京・丸の内にオープンした『魚治』(運営=MUGEN)。11月時点で飲食店は3店鋪に拡大した。今後、香港やアメリカへの出店も視野に入れる。

きっかけは13年春、パナソニックの炊飯器の報道向けイベントを担当したこと。新商品で炊いた米飯と旬の魚を振る舞うのが企画の目玉。このとき、築地で仲卸を営む山治の山﨑康弘社長とつながりができた。

エードットの伊達晃洋社長は、当時をこう振り返る。

「山﨑社長がぽつんと『(築地市場で取引する食材の)数%くらい捨てちゃうんだよなあ』とこぼされて。『これは企画になりそうだ』と思い立ちました。その日のうちに企画書をまとめ ...

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