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<パートナーシップ>
ファミマとライザップが提携 高まる健康ニーズに対応
ファミリーマートは10月14日、トレーニングジムを運営するライザップ、総合商社の伊藤忠商事と業務提携したと発表した。
提携第1弾では、ライザップ監修の低糖質デザートやパンなどをファミリーマートとサークルK、サンクスで販売する。
3社とも「健康」に深い関わりがあり、提携に至った。
ファミリーマートは国内外に約2万4000店のネットワークを有している。また、調剤薬局やドラッグストアとの一体型店舗の展開や、病院や大学の管理栄養士監修の商品など、健康ニーズへの対応を積極的に行っている。
ライザップは累計5万6000人の顧客をかかえ、オーダーメイド、完全個室のマンツーマン・トレーニングを提供している。また、100以上の医療機関とも提携し、低糖質フードの販売も手掛けている。
伊藤忠商事は健康面に配慮した食品の開発に取り組んでいる。また、ことし1月には朝型勤務をはじめとした取り組みが評価され、「健康経営銘柄」に選定されている。
健康経営銘柄とは、経済産業省と東京証券取引所が共同で、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業」を選定する銘柄のことを指す。
<新組織>
電通、プロモーションの新会社設立 電通テックを改組改称
電通は2017年1月4日付で、子会社の電通テックを改組改称し、プロモーション領域の新会社「株式会社電通ライブ」を設立する。代表取締役は、電通の前田圭一・執行役員、COO(最高執行責任者)には、電通の内藤純イベント&スペース・デザイン局長が就く。
電通本社のイベント&スペース・デザイン局と、電通テックのイベント&スペース関連部署を統合する。国内最大の売上高を持つイベント専業社となる見込み。従来のイベント事業に加え、店舗開発やオペレーション、好立地不動産をイベントスペースとして活用する投資型のビジネス開発なども行う予定。
電通ライブの本社は、東京・汐留の電通本社ビル内に置く。電通テック福岡支社は来年1月1日付で電通九州に合併する。
また、電通テックは、現社名を受け継ぐ新会社を設立する。社長は、現電通テックの松原靖広社長が続投する。拠点も現本社のまま。
新たな電通テックでは、データを起点としたマーケティング運用業務と関連するプロモーション、ダイレクトマーケティング、CRM(顧客関係管理施策)など、デジタル領域を強化する。
電通はことし7月にも、デジタルソリューション領域のグループ会社として電通デジタルを発足した。
<新組織>
三越伊勢丹とオイシックスが合併会社設立を検討 シナジーの創出を狙う
三越伊勢丹と野菜宅配のオイシックスは9月29日、食品宅配事業の合弁会社設立の検討を開始したと発表した。
三越伊勢丹の持つ富裕層顧客やオイシックスのもつ安心・安全な食品物流網などの両社のリソース、ノウハウをさらに活用し、相乗効果を生み出していく狙い。
もともと両社は2010年に連携を開始。オイシックスが初のリアル店舗を恵比寿三越に出店した。2011年には、三越伊勢丹グループが運営する会員制の食材宅配サービス「エムアイDeli」がオイシックスフルフィルメントサービス(食品物流代行サービス)と提携するなど関係を築いてきた。
三越伊勢丹はオイシックスの持つ食品の物流サービスを活用することで取り扱い商品を増やすなど、利便性を向上させることができた。
一方、オイシックスにとっては三越伊勢丹のもつ富裕層顧客の獲得につながるというメリットがある。
今後の具体的な動きは確定次第発表となる予定。
<新サービス>
ウェアラブル翻訳デバイスが2017年春に登場
訪日客を含む海外渡航者へのモバイルワイファイ(WiFi)事業を手掛けるビジョンは10月13日、ウェアラブル翻訳デバイス「ili(イリー)」を開発するログバーと資本提携したと発表した。
提携により、世界に先駆けて2017年春からイリーのレンタルサービスを開始する。
ビジョンのWiFi事業は年間のべ約100万人以上が利用している。増加する訪日客の需要も高まり、利用者は増加しているようだ。
一方、ログバーが開発したイリーは、手軽に持ち歩けるサイズで、インターネットに接続しなくても、本体についているボタンを押して話すだけで翻訳音声が出る翻訳デバイス。日本語の他にも中国語、英語、韓国語に対応している。今後もさらに追加予定だ。
また、利用シーンを想定した自然な翻訳が特長。旅行中の買い物、トラブル時、レストランなどさまざまなシーンに適した翻訳をしてくれる。