「販促コンペ」受賞作から見るコロナ禍におけるプランニングのヒント
いまだ続くコロナ禍で、プランニングには大きな制限がかかっています。この状況下でも広告主企業の課題を解決するためには、どのようなプランニングが求められるのでしょうか。ここでは、第12回「販促コンペ」の受賞作の中から、いちはやくコロナ禍に対応した企画を紹介。受賞者に、コロナ禍でのプランニングのポイントを聞きました。
嶋 浩一郎氏(審査員長)
博報堂ケトル 代表取締役社長
編集者、クリエイティブディレクター
審査基準は人が動くリアリティとその手があったかというアイデアの両立。リアル店舗やデジタルで実際に販売にかかわる方々にも審査員に加わっていただき、本当に企画が機能するのか、リアリティを重視して審査をした。アイデアは確かに面白いけどフィジビリティの低い(あるいはない)ものは残念だが落とした。ここ数年、学生からの応募もあるのだが、プロとしてクライアントに提案できる実現性のある高い水準に審査基準を置くべきだと考えた。結果としてアワード受賞作はすべてスマホを活用する施策になった。スマホの便利さと身近さを考えれば当然とも思えるが、ニュートラルに考えればまだまださまざまな課題解決の方法もあったのではないだろうか。
児玉 昌彰氏
大広
東京アクティベーションデザインビジネスユニット
カスタマープロモーション局 局長
今年もたくさんのご応募ありがとうございました。そして受賞された皆様、おめでとうございます。
販促コンペの審査員を担当し、今回で7回目を数え、応募作品ものべ2000点以上審査をさせてもらいました。この7年間でSNS、データドリブン、IoT、AIとデジタル/テクノロジーの波が来て、企画内容も多様化してきました。しかし、どんなテクノロジーを取り入れても、最終審査で熱く議論されるポイントは『その企画によって心が動き ...