いま必要なのは「情報共感型コピー」だ――「情報」と「情緒」、2つの共感ポイント
従来の「情緒共感型コピー」とは異なる、プロモーションへと人を動かす「情報共感型コピー」とは。現代の消費者を動かすコピーのあり方から、提案先企業を巻き込み、ターゲット周辺への届く方法まで、POOLの小西利行氏、小林麻衣子氏に聞いた。
キャッチフレーズ GOOD&BAD
どうすれば印象や記憶に残るキャッチフレーズが書けるのだろうか。そもそも、いま、どんなキャッチフレーズが人を惹きつけるのか。アートディレクターでありながら企画やコピーライティングも行う電通関西の藤井亮氏に、アートディレクターの視点から事例を交え、解説してもらった。
いま僕の目の前にある、お茶のペットボトルに、「上質な素材にこだわった香りと旨み」という、“なんとなくお茶っぽい”コピーが書かれています(怒られないようにちょっと書き換えています…)。僕は、このお茶を買ってから飲み終えるまで、このコピーの存在に気がつきませんでした。
テーブルの上のマンションのチラシでは、「上質がうまれる街、ひとつ上の品格。」「理想の都会暮らしを、今あなたへ。」など、“マンションっぽい”コピーが自信満々に並んでいます。これらの“それっぽいコピー”って、本当に機能しているのでしょうか?
こうした、“っぽいコピー”がはん濫する中で、ことし2月ごろ、ドトールコーヒーのコピーが「ヘタクソすぎて可愛い」と、話題になりました。「コーヒーとショートケーキ、おいしい。」というものです。どなたが書いたのかはわからないのですが、言葉の幼稚さと、当たり前のことをぬけぬけと言い切る潔さが、そのまま好感につながっています。
もし、「挽き立てのコーヒーが …