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経営トップ 販促発想の着眼点

印刷業界の仕組みを変革、直近3年間で売上高50倍に

ラクスル

ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。

ラクスル 代表取締役 松本恭攝(まつもと・やすかね)
1984年生まれ。富山県出身。慶應義塾大学商学部卒業後、外資系コンサルティング会社のA.T.カーニーに入社。クライアント企業のコスト削減プロジェクトに従事する中で、印刷費が最もコスト削減率が高いことに気付き、印刷業界に興味を持つ。調べてみると6兆円の市場規模がある業界でありながら、効率化が行われていないことに着目し、インターネットの力で印刷業界の仕組みを変えるべく、2009年9月にラクスルを設立。

印刷という歴史のあるリアルマーケットにインターネットを融合させ、産業構造の「仕組み」を変えて印刷サービスを提供しているがラクスルだ。メインユーザーである個人事業主・中小企業にとって、販促効果の高いチラシなどが手軽に印刷できるよう、支援ツールを充実させているのも特徴だ。

非効率な環境にあったこれまでの印刷業界

ラクスルは、自前で印刷設備を持たずに、印刷サービスを提供する企業だ。インターネットで注文を受け、提携する全国100社以上の印刷会社で、稼働していない印刷機を活用して印刷する。

こうしたネット印刷通販事業を2013年に開始して以来、金額は非公開ながら、売上高は50倍に急伸したという。顧客数も6月末現在で全国約28万社に上る。

これまでの印刷業界は、印刷物を発注する側にとっても、受注する印刷会社にとっても、効率的な環境にあるとは言い難かった。

例えば、発注者にとっては、印刷費は数量、紙、色数など変数が多く、印刷物の“相場感”の把握が困難だった。そのため、印刷会社の営業担当者が出す見積り額を自分たちで検証することが難しいという問題があった。

その一方で、印刷会社は発注者が行う相見積による強い値下げ圧力に悩まされていた。特に中小規模の印刷会社にとっては、薄い利益の中で仕事を続けざるを得なかったのも事実だ。

ラクスルの松本恭攝代表取締役は「こうした印刷業界の課題を解決し、発注者・印刷会社双方にとってメリットのある仕組みを作り上げたかった」と話す。

チラシなどの発注者にとっては、印刷会社の空いている印刷機を使って印刷するため、安く印刷することができ、印刷会社にとっては特別な営業しなくても、売上アップに ...

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