静岡のホテルが、糖尿病患者でも楽しめるフルコース料理を実現。1食700キロカロリー以下でありながら、おいしさも追求した「幸せ食」の開発秘話を、竹屋旅館・竹内社長が語る。
「おいしく食べて健康になる」フルコース料理・駿河湾レシピ。メニューは3カ月ごとに変え、リピートにつなげている
竹屋旅館が運営する『ホテルクエスト清水』は、糖尿病患者でも楽しめるフルコースを提供し、人気を集めています。そのノウハウを生かした低糖スイーツ「いとをかし」は静岡伊勢丹でも販売し、15分で完売しました。
開発の転機となったのは、2010年、地元の総合病院から「糖尿病患者向けにフルコースをつくってほしい」と依頼されたことです。カロリーや糖質、塩分などを抑えながら、おいしいものを提供するのは至難の技。一度だけは協力しようと、何とかフルコースをつくりました。
食事会当日、衝撃を受けたことがあります。それは食事制限があっても制限なく食べられることの幸せ。食事会では、患者の方が涙を流して喜んでくれました ...
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