雨の日に「野菜の収穫体験」でブランド認知向上

有機野菜などの食品宅配専門ネットスーパー「Oisix」を運営するオイシックス（東京・品川区）は、6月18日〜7月18日の期間中、六本木ヒルズや吉祥寺PARCOに、オリジナル傘ぽん「VegePon!」（ベジポン）を設置した。ベジポンとは、オイシックスオリジナルの傘袋自動装着器で、傘を差して手前に引くと、傘が野菜のデザインの傘袋に入って出てくるようになっており、野菜の収穫を疑似体験できる。ジメジメと憂鬱な梅雨の時期の雨も、野菜にとっては生長しておいしさを蓄えるための“恵みの雨”であることを伝え、ブランドイメージを向上させることが狙い。

「単にメッセージを伝えるのではなく、『傘で野菜を“収穫”できる』という体験を本物の土と野菜を使用してリアルな畑を再現し、興味をひくようにして提供しました」と語るのは、オイシックスで広報を務める上田ゆうな氏。「ハッシュタグを活用したソーシャルメディアの投稿キャンペーンを同時展開することで、拡散を強化しました」という（上田氏）。投稿キャンペーンでは、2つのハッシュタグ「#雨が降るから野菜がおいしい」「#oisix」をつけて、InstagramまたはTwitterに、写真を投稿したユーザーの中から100名様「Oisix旬の野菜セット」をプレゼントするというもの。応募は600件に上ったという。

他にも、InstagramやTwitterにおいて、「傘を持つのが楽しくなる」「雨を始めとした自然の恵みに感謝します」「実家のピーマンも雨のおかげで元気に育ってます！」など、想定以上に野菜に関する投稿をされたという。今秋の秋雨の時期や、来年の梅雨の時期でも同様の展開をしていく考えだ。