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全国興収1位作品も登場 立川シネマシティの戦略

映画好きでなくても、一度は「極上爆音上映」のフレーズを耳にしたことがあるのではないか。仕掛けたのは東京都立川市の映画館「シネマシティ」。人口約17万人の街にある映画館にして、都心の劇場に並ぶ成績をあげる。全国1位の興収を叩き出したこともあるという。立役者のシネマシティ・遠山武志氏に「世界でここだけでしか聴けない音」にかけた思いを語ってもらった。

作品自体に強いファンがついたこともあいまって、「極上爆音上映」の認知向上に大きく寄与した『MAD MAX怒りのデス・ロード』。封切りは2015年6月20日。シネマシティでは公開1周年を記念して、ことし9月2日まで「極上爆音上映」を延長すると発表した。

音響家の調整で作品にとって最適な音を

「音響の専門家に音響調整を依頼して、対象の作品を、上映するその劇場に合わせて、最適な音響に調整して上映する」というコンセプトで始めたのが「極上音響上映」です。『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を皮切りに、音楽LIVEモノやミュージカルなどでこの上映スタイルを行ってきました。

やがて、「アクション映画」や、「SF」についても、従来、私どもでも挑戦したいと考えていた上、お客さまからのご要望もいただきまして、同様に調整して上映するということを始めることになったのです。デビュー戦は『GODZILLA』にしました。ゴジラの足音を現実の震動として再現するために、重低音を専門に出すスピーカー「サブウーファー」を増設し、それを実現しました。

以後、音楽モノについては「極上音響上映【極音】」、アクション映画などについては「極上爆音上映【極爆】」を冠していますが、あくまでも両方とも「音響家の調整によって作品にとって最適な音響にする」ということであり、本質的な相違はありません。表層的には重低音をより増量したものが …

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