コニカミノルタ傘下のエルゴ・エムピーエム(ERGOMPM、東京・千代田)が、販促物製作にかかるコストを低く抑えるためのサービス「マーケティング・プロダクション・マネジメント」(MPM)の普及に乗り出す。「MPM」とはどのようなサービスなのか、ERGOMPMの伊藤芳子社長に聞いた。
企業のマーケティング部門が使う予算の中で、一般的に「販促物製作」にかかるコストはとても大きいものです。「マーケティング・プロダクション・マネジメント」(MPM)の「プロダクション」とは、パンフレットやPOS マテリアル、ディスプレイをはじめとした、プロモーションにかかわる製作物全般を指しています。「MPM」は、こうした製作業務プロセスを見直し、コストを最小限度に抑えることを目指すサービスです。 日本でのサービスは2015年にスタートしましたが、コニカミノルタが買収した、英チャーターハウス、豪エルゴアジアが基盤となっています。両社ともに、「MPM」を提供している企業です。「 MPM」は、英国をはじめ欧州、米国では一般的なサービスです。P&G やユニリーバ、ネスレなど、大手・日用消費財(FMCG)食品や化粧品、トイレタリーメーカーが導入しています。
日本でも、直接材の調達では購買担当部門が厳しく目を光らせていますが、販促用資材のような間接材は、部や課ごとに調達することも少なくありません。結果、プロモーション製作にかかわる全体の支出が管理しづらかったり、「結局いくら費やしているのか」が、見えづらくなったりしがちではないでしょうか。
欧米では、直接材・間接材問わず、調達(プロキュアメント)における責任者を置き、一括管理しているケースが目立ちます。「MPM」は、コストの全体管理のためのサービスなのです。
では、どのようにしてコストを抑えるか、ですが ...