「フセン100」とハンガー什器による展開の様子。同商品にはそれぞれにチャーミングなイラストが描かれており、什器により全種類のイラストを一覧で楽しむことができる。
店頭ツールには様々なマーケティング目標がある。例えば、店舗との商談を優位に進めて売り場を確保すること、限られたスペースで多くの商品を陳列すること、商品を手に取らせることなど、多岐にわたる。どれも商品を売るために必要な戦術であり、商品特性やマーケティング戦略により多様な選択肢がある。しかしながら、まれにこれらの戦術と商品特性との間に相違のある陳列を見かける。この商品は、本当にこの売り方でいいのか?と感じてしまう陳列だ。
大雑把な例だが、素材感が魅力の商品なのに触れられない、利便性が武器なのにスペックの説明しかない、香りを確認したくてもテスターがない、などである。これらは、マーケティングの4Pで言う所の「商品」企画と「プロモーション」企画が連動していない時に起こる。商品を手にしてほしい来店客の買い物行動と、店頭での売り方が一致していないのだ。これでは販売に苦労してしまうだろう。
今回、紹介する店頭ツールは、商品の面白さと店頭での買い方を見事に一致させた事例である。文響社の「フセン100」は ...
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