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PROMOTION Analysis

サングリアで若年層を獲得 SNS広告軸にサンプリング

メルシャン

メルシャンが2015年3月に発売した「ギュギュッと搾ったサングリア」は、2回の販売目標の上方修正を経て、同年12月末時点には140万本超のヒット商品となった。サングリアでは定番の「赤ワイン×オレンジ&カシス」に加え、「白ワイン×グレフル&パイン&オレンジ」「白ワイン×ピーチ&マンゴー&オレンジ」や、「ロゼワイン×ストロベリー&チェリー&ピンクグレフル」を展開。20~30代から人気を集めている。

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種々のSNSを活用 
ターゲットが20~30代ということもあり、ソーシャルメディアを通じたサンプリング施策に注力。今年1月の「ロゼワイン×ストロベリー&チェリー&ピンクグレフル」では9万件の応募があった。

モニターの写真で商品の楽しみ方伝える

サングリアは、赤ワインにレモンやオレンジなど柑橘類の果実・果汁を加えた、スペインでは代表的な飲み物だ。「スペインバル」(スペイン式の飲食店)の普及に伴って主に若い世代に広まり、各社が量販店向けに発売した。

メルシャンは「ギュギュッと搾ったサングリア」2品を2015年3月24日に発売した。当初の年内販売目標は4万ケース(1ケースは500ミリリットル12本換算)だったが、わずか1カ月で目標値の半分に到達。サングリアの需要期となる夏、7月に「白ワイン×ピーチ&マンゴー&オレンジ」を発売すると、7万、10万、と2回の目標上方修正を経て12月末には12万ケースで着地した。

チリワインのような手ごろな商品も寄与し、ワイン市場は直近7年連続で伸長している。飲用者が偏っているのが特徴で、月に3回以上飲む人は、人数では全体の1割強だが、この層が購入数の8割を占める。世代別では40代以上が85%。

メルシャン マーケティング部国産グループの小野寺有紀氏は、「20~30代の飲用機会を増やせれば、国内市場もまだ伸びるはずです。ひるがえせば、若い世代にいかに気軽にワインを楽しんでいただくか、が課題でした」と話す。

「ギュギュッと搾ったサングリア」のターゲットはずばり20~30代。「プロモーションでは、味覚の優位性を訴えることが大事だと考えました。サングリア自体は新しい飲み方ということではありませんし、他社も販売しているためです」。注力した媒体はソーシャルメディアだ。

昨年3月の発売時には、赤白2本セットを2000人にプレゼントする試飲キャンペーンを、FacebookやTwitterを用いて実施。さらに、メルシャンが運営する会員情報サイト「WINESUKI.JP(ワインすき)」でモニターを募り、実際に飲んでいる場面の写真を投稿してもらう企画も行った。モニターには約4000人の応募者があったという。

「暮らしのさまざまな場面で楽しんでいただけている写真が集まり、『カジュアルに自分のスタイルで楽しめる商品』ということをお伝えできたかと思います。ほかにもソーシャルメディアでは ...

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