「やられた感」あふれる “他社”のうまい販促事例(前編)
販売促進を生業としている100人に、他社の気になるプロモーションを聞いた。一般的な消費者に比べ、日々数多くの販促施策を見ているだけに、簡単なことでは驚かない。そんな彼らが、思わず「うまい!」と感じ、時には「やられた!」と悔しさすら覚えたキャンペーン・プロモーション事例を紹介する。
100人の売上アップ秘策!
入念に市場調査を行い、消費者インサイトを元に商品を開発したり、プロモーションを実施しても、ときに消費者は、想定を超えるような商品やサービスの楽しみ方をしているもの。今回のアンケートで寄せられたエピソードから特にユニークなものを紹介する。
ランニングを楽しまれている方々の間から、疲れた筋肉を冷やす「アイシング」に「ガリガリ君」を利用されている、との声を聞いています。まだプロモーションは実施しておりません。
フジテレビのドラマ番組「5→9~私に恋したお坊さん~」に衣装協力しました。主演の石原さとみさんが掛けたメガネがソーシャルメディアで話題になり、本数も金額も、それまでの25倍売れました。
女子高生を中心に、お菓子を組み合わせてリュックの形にする「お菓子リュック」が流行しているとか。ウエアラブル「おやつ」流行を目指し、アパレルとのコラボも面白いかもしれません。
訪日中国人観光客の方を中心に、リユース品が好評です。理由は「日本人が使っていたものなら本物だから」。メイド・イン・ジャパンならぬ「ユーズド・イン・ジャパン」の発想。
自社ECの試みで、店頭用販売什器をセットにした商品を販売したところ、完売が続出。アニメファンの中には商品以外にもオリジナル販促物ごと欲しい方もいらっしゃるようです。
変わった売れ行きだったプレミアムカップアイスのフレーバーの1つについて、LINEで消費者に聞いてみました。すると好意的な声が多く得られ、同フレーバーの販売増にもつながりました。
下痢止め薬は、夏場に大きく売れます。冷たい飲料の飲みすぎ、エアコンによる「冷え」でお腹の不調が起こるためです。そこで夏には「暑さ」と「冷え」を軸にした企画を実施しています。
レンタル用の袋へのお客さまからの不満足が多かったので、レンタル用マイバックを販売したところ、映画『TED2』とのコラボ品は、20代を中心に全国で約5万枚を販売しました。