「やられた感」あふれる “他社”のうまい販促事例(前編)
販売促進を生業としている100人に、他社の気になるプロモーションを聞いた。一般的な消費者に比べ、日々数多くの販促施策を見ているだけに、簡単なことでは驚かない。そんな彼らが、思わず「うまい!」と感じ、時には「やられた!」と悔しさすら覚えたキャンペーン・プロモーション事例を紹介する。
100人の売上アップ秘策!
販促担当者100人に、「注目しているキーワード」を尋ねた。業種業態は違えど、その回答は似通っているものが多かった。つまり、ここで数多くあがったキーワードはいまの販促業界にとっても重要な要素と言えるだろう。
右に挙げたアンケート回答上位4ワードの中でも、「東京オリンピック」の数は群を抜いていた。2020年を前に始まっている都市のインフラ整備やインバウンド対策、各種準備で、影響を受け始めている企業もあるだろう。
また、「東京オリンピック」や「消費税10%」といった世の中全般の関心事に混ざり、「モノからコトへ」という現象を回答する人も多かった。もはや小売り・サービス業などでも共通した考え方になりつつあることが伺える。また、商品そのものよりも、体験・知識・思い出といった「コト」訴求を行う販促プロモーションが増加していることを考えると、「コト」施策で手応えを感じている企業が増えているのだろう。
3点目、4点目の「ファッションテック」「ミニマリスト」は、これから販促分野へのかかわりが強まる可能性が高いキーワードだ。進化するテクノロジーをアパレル店頭に導入することでいつもの売り場に新鮮味が生まれ、顧客に驚きを与えることが期待できる。ミニマリストは、これからの消費のあり方を示唆するワードになりそうだ。ほかにも ...