「やられた感」あふれる “他社”のうまい販促事例(前編)
販売促進を生業としている100人に、他社の気になるプロモーションを聞いた。一般的な消費者に比べ、日々数多くの販促施策を見ているだけに、簡単なことでは驚かない。そんな彼らが、思わず「うまい!」と感じ、時には「やられた!」と悔しさすら覚えたキャンペーン・プロモーション事例を紹介する。
100人の売上アップ秘策!
「春節」のタイミングに合わせて訪日客向けのショッピングキャンペーンを実施する、外国人スタッフを配置するといったインバウンド対策が珍しくないなか、各企業はさらに工夫をこらした施策を行っている。ここではその一部とキーワードを紹介する。
インバウンド対策について、効果のあった施策やこれから強化していきたい施策について販促担当者に聞いたところ、小売においては、訪日外国人に好まれる商品コーナーを作る、外国語を話せるスタッフが常駐するインバウンド専用カウンターを設ける、中国で普及しているクレジットカードを利用できるようにするといったインフラ整備を挙げる企業が多かった。
また、特定の国の人々に好まれる商品を、訪日客向け商品として開発したり、特別セットにして販売したりといった例も見られた。
「商品を買いやすい売り場」づくりとして、複数の言語に対応した指さしツールやデジタルサイネージ、店頭POPなどを用意している企業も増えている。なお、中には訪日外国人にアンケート調査を行い、どういった表現が心に刺さるのか検討し、効果がありそうな広告媒体を探っている企業も複数あった。
日本国内の施策ばかりではなく、海外現地での施策を行うケースも少なくないようだ。
例えば、自社海外店舗や海外支社のチャネルを活用し ...