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チラシづくりの新・鉄則

「情報疲れ」の消費者にどう商品情報を届ければいい?

景気が上向いてきたと言われるものの、国際的には中国経済の不安があったり、消費者もお金を使うもの、使わないものを峻別して、財布のヒモはなかなか緩まない。そうした消費者にアプローチするのも従来手法では難しい面が出てきた。そうした中でも、電子チラシの「Shufoo!」は他社サービスと提携したり、アパレル情報もオンライン化をさらに進めるといった動きがある。昨今の消費者動向と共に、これらの動きを紹介する。

日本のチラシは理解できますか
訪日客向けにチラシ配信を始める凸版印刷の「Shufoo!」。日本語のチラシでも中国や台湾からの訪日客は理解できるようだ。

消費者に見えてきた「情報疲れ」

「ダイレクトメールや電話連絡など、いろいろな方法で来客数を伸ばす努力はしているが、客の反応が本当に少ない」(乗用車販売店・販売担当)─内閣府が1月12日に発表した2015年12月の景気ウォッチャー調査では、このような声が見られた。消費者のライフスタイルが多様化し、全国一様の景況判断はなかなかあてはまらないという向きもあるが、こうした声のように、従来手法が効かなくなったことを実感する人は多いのではないか。ほかにも「顧客が必要なものと不必要なものをしっかり見極め、ポイントなどのサービスにさらに厳しくなっている」(衣料品専門店・経営者)といった声もあった。

野村総合研究所の「第7回生活者1万人アンケート」によると、消費者は今「情報疲れ」を起こしていることが伺える。「商品情報は不足かそれとも多すぎて困るか」と尋ねると、「多すぎて困る」「どちらかと言えば多すぎて困る」を合わせると、70.3%に達した。2012年から微減しているものの7割台を維持している状況だ。

ひところは「事前の情報収集・検討」というアクションが取りざたされたが、「商品を買う前にいろいろ情報を集めて買う」という人は、2009年の35.8%をピークに、2012年は33.1%、2015年は30.8%と減少傾向にある。

一方、増加を続けている項目もある。「使っている人の評判が気になる」という項目だ。2003年から倍増し、2015年は32.5%と、「情報を集めて買う」を超えた。また …

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