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プライベートブランド

入学から社会人晩年まで寄り添うスーツブランド

東急百貨店

既存顧客に長く継続的に愛されることで、30年の歴史を持つ東急百貨店のプライベートブランド「アイランドフェリー」。ここ数年、売上増を続けており、顧客の声を逐一聞き入れて商品に反映してきたことが、その要因と言える。

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誕生から30年の歴史を持つ東急百貨店のプライベートブランド「アイランドフェリー」。スーツを軸に、ジャケット、スラックス、コートなどを揃える。


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人気商品のひとつである「トラベルスーツ」。防シワ・ストレッチ性などの機能を備えており、シワが気になる出張時のスーツとして重宝されている。

現在の人気商品は、“軽さ”のあるスーツ

40代以上の男性を主なターゲットに定め、スーツ、ジャケット、スラックス、コートなどを展開する「アイランドフェリー」。売上は右肩上がりを続けている。デビューからすでに30年以上の時が経過しており、ロングセラーブランドに成長した東急百貨店のプライベートブランドだ。

特徴は紳士服の王道であり、上品さのあるブリティッシュトラッドをベースに、その時々のトレンドを取り入れている点にある。価格はナショナルブランドの8割程度。スーツであれば5万円~9万円台のものが主力商品となっている。

スーツには3つのラインがあり、レギュラーと呼ばれるオーソドックスなラインの「ブリティッシュライン」、スリムなシルエットが特徴的な「スタイリッシュライン」、最後が「クラシコナポリライン」。体を包み込むような柔らかいシルエットとフィット感と共に、“軽さ”にもこだわった商品だ。2015年秋のデビューでありながら、他のラインをしのぐ人気商品となっている。

「肩パッドや芯地を省くことで、軽やかな着心地を実現している商品です。パッドや芯地を省くと、通常はタレッとしたシルエットになります。しかし、アイランドフェリーは全てを国内の東急百貨店指定工場で生産し、細かなところにまで行き届いた縫製を行っています。副資材を極力省きながらも、ビジネスウェアとしてのきちんと感を保ち、それでいて抜群に軽いスーツに仕上げています」(東急百貨店 MD統括本部 バイヤー 大坂洋介氏)。

もともと、スーツのトレンドとして、数年前から“軽さ”が求められつつあり、既存顧客からもそうした声はあがっていた。それを最近になって …

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