アダストリアの2015年上期は全店売上高110%で、取り扱いブランド中でけん引役となったブランド「GLOBAL WORK」。14年にブランド20周年を迎え、品揃えから店舗内装、ビジュアルアイデンティティまで一新して以来、好調だ。これをきっかけに同年からブランドで初の本格展開となるテレビCMやPRイベントその他のプロモーション施策に力を注ぐ。その販促戦略の背景とは。
「GLOBAL WORK」店舗は2016 年3月までに改装(一部店舗は部分改装)を進め、従来の木目調から、白を基調としたファサード、内装に変わる。
2013年まで、国内20~30代を中心としたファミリー層向けのブランドだった「GLOBAL WORK」。幸せな家族像を描くことがむしろ間口を狭め、ファッションブランドとしての魅力を伝えきれなかったことが課題だったという。翌14年から新たにブランドのあり方を構築し直し、性別や世代、人種を問わないフルライン訴求に切り替えた。海外市場への進出も視野に、グローバルSPAブランドとして躍進を図る。
アダストリア 販売促進部 マネジャー ブランドコミュニケーション プランナー 鈴木真之介氏
―「GLOBAL WORK」のブランド刷新に伴い、コンセプトはどのように変化したのでしょうか。
鈴木 真之介氏▶ 「GLOBAL WORK」は、「みんなのシアワセを紡いでいく」ブランドと掲げています。ブランドの再構築(リブランディング)を機に、女性・男性・子どもが、国境を問わず誰でも楽しめるブランドに変わろうとしています。それを「Whoever 誰でも, Whenever いつでも,Whereverどこでも」というミッションにまとめました。
といっても、ファミリー層向けという旧来のコンセプトから、根底は変わっていません。家族という姿も幸せの一つです。ただ昨今の、多様化した暮らしのあり方にもっとより沿うブランドになるべきであると考えたのです。
本格的に世界に乗り出したい、という狙いもあります。そのためには、より多様性への対応が求められます。性別・年代・人種を問わず、すべての方々が「GLOBAL WORK」を着て、幸せになっていただく―そんなブランドを目指すのに、20周年を迎えた昨年は適したタイミングでした。
―昨年から、テレビCMの放送をスタートしました。
鈴木▶ これまでメディアを通じたブランド認知の向上施策は実施してきませんでしたが、これを機に改めて取り組むことにしました。
とはいえ、無尽蔵に広告費を使うわけにもいきません。ゴールを明確にするために「出口調査」を行いました。私たちが出店している商業施設へお買い物にいらしているお客さまに「GLOBAL WORK」を知っているかどうか、入店したことがあるか、お買い物をしていただいたことがあるか、を尋ねる調査です
アダストリアの2015年上期は全店売上高110%で、取り扱いブランド中でけん引役となったブランド「GLOBAL WORK」。14年にブランド20周年を迎え、品揃えから店舗内装、ビジュアルアイデンティティまで一新して以来、好調だ。これをきっかけに同年からブランドで初の本格展開となるテレビCMやPRイベントその他のプロモーション施策に力を注ぐ。その販促戦略の背景とは。
「GLOBAL WORK」店舗は2016 年3月までに改装(一部店舗は部分改装)を進め、従来の木目調から、白を基調としたファサード、内装に変わる。
2013年まで、国内20~30代を中心としたファミリー層向けのブランドだった「GLOBAL WORK」。幸せな家族像を描くことがむしろ間口を狭め、ファッションブランドとしての魅力を伝えきれなかったことが課題だったという。翌14年から新たにブランドのあり方を構築し直し、性別や世代、人種を問わないフルライン訴求に切り替えた。海外市場への進出も視野に、グローバルSPAブランドとして躍進を図る。
アダストリア 販売促進部 マネジャー ブランドコミュニケーション プランナー 鈴木真之介氏
―「GLOBAL WORK」のブランド刷新に伴い、コンセプトはどのように変化したのでしょうか。
鈴木 真之介氏▶ 「GLOBAL WORK」は、「みんなのシアワセを紡いでいく」ブランドと掲げています。ブランドの再構築(リブランディング)を機に、女性・男性・子どもが、国境を問わず誰でも楽しめるブランドに変わろうとしています。それを「Whoever 誰でも, Whenever いつでも,Whereverどこでも」というミッションにまとめました。
といっても、ファミリー層向けという旧来のコンセプトから、根底は変わっていません。家族という姿も幸せの一つです。ただ昨今の、多様化した暮らしのあり方にもっとより沿うブランドになるべきであると考えたのです。
本格的に世界に乗り出したい、という狙いもあります。そのためには、より多様性への対応が求められます。性別・年代・人種を問わず、すべての方々が「GLOBAL WORK」を着て、幸せになっていただく―そんなブランドを目指すのに、20周年を迎えた昨年は適したタイミングでした。
―昨年から、テレビCMの放送をスタートしました。
鈴木▶ これまでメディアを通じたブランド認知の向上施策は実施してきませんでしたが、これを機に改めて取り組むことにしました。
とはいえ、無尽蔵に広告費を使うわけにもいきません。ゴールを明確にするために「出口調査」を行いました。私たちが出店している商業施設へお買い物にいらしているお客さまに「GLOBAL WORK」を知っているかどうか、入店したことがあるか、お買い物をしていただいたことがあるか、を尋ねる調査です …