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「つくりたい」気持ちを刺激するDIYショップのプロモーション(後編)

東急ハンズ/シモジマ

かつては男性主体のイメージが強かった日曜大工だが、近年は女性の愛好家も増え、活気を帯びてきたDIY市場。DIYの楽しさを知ってもらうため、どのような体験の場を提供していくか。さらのその楽しさをいかに売り場でも伝え、暮らしの中にDIYを取り入れてもらうか。DIYファンを増やすユニークな取り組みを行う4社に取材した。

「飾りたい」ものをつくる“コト”起点のDIY提案 
東急ハンズ

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「つくりたい」を叶える売り場
ワークショップで作った作品の展示コーナー。必要な材料、道具、図面などがそろっているので、初めての人でも同じものが作れる。

女性のDIY人気を受け、昨年7月、女性向けに特化した活動を始めたのが、東急ハンズの「ハンズ女子DIY部」である。同社の手づくり好きな女性スタッフが集まって結成され、ワークショップや店頭での展示コーナー、フェイスブックなどを通じて、自分好みのインテリアを作るヒントを提供している。現在、新宿店、池袋店、ららぽーと富士見店の3店舗で活動している。

ハンズ女子DIY部では、「インテリアに関わる手づくりのすべて」をDIYとして定義している。したがって、ペーパークラフトや貝殻で作ったリースも立派なDIYである。「ワークショップの作品選びは、『飾りたくなるもの』が基準です。モノありきではなく、『かわいい!飾りたい!』といった“コト”からの提案を意識しています」と東急ハンズ事業創造推進室の高川良子氏は話す。

立ち上げ前、ある店舗で初めて女性向けのワークショップを実施したときのことだ。「予想以上に手前でつまづいている人が多いことに驚きました。DIYに興味はあるけれど、何から始めればいいのか分からない、材料や道具は何を使えばいいのか分からないのです。このときの経験から、ワークショップではかなり“手前”にフォーカスしています」と高川氏。

もちろん、電動工具など使ったことがない参加者が大半だ。ワークショップで初めて電動工具に触れるときは大いに盛り上がる。「電動工具は怖いと思っていたけれど、使ってみたらそれほど怖くない」という声も多いようだ。また、多い要望として、「色を塗ってみたい」という声がある。どの素材にどの塗料が合うのかが分からないという人には、まずはワークショップで使った塗料の購入を勧め、その後、色違いや別の商品に挑戦してみることをアドバイスしているという。

ワークショップの作品は、展示コーナーで陳列している。多種多様な材料や工具が並ぶハンズの売り場で、“コト提案”の役割を担っているのがこの展示コーナーである。「収納ボックスやマガジンラックなど完成した作品を見て、『楽しそう!作ってみたい!』と興味を持ってもらえるような見せ方を工夫しています」と高川氏。展示を見れば初めての人も作れるように、材料一式と道具、図面を一緒に並べている。

オリジナル結婚式プラン提供サービスをスタート

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ウエディングをDIYする
オリジナル結婚式プラン提供サービス開始に先立ち、東急ハンズのアイテムを使った手づくりウエディングを体感できるイベントを6月に実施した。

東急ハンズは、この秋から、オリジナル結婚式プランの提供サービスをスタートさせる。“手づくりウエディング”のトレンドが広がるなか、自分らしい結婚式の演出をサポートする。具体的には、さまざまなテーマ(旅・スポーツ・趣味など)に添ったパッケージプランを用意し、ほどよく「カスタマイズ」することで“ふたりらしさの伝わる”結婚式を提供する。また、カスタマイズする「素材」として、東急ハンズで扱っている商品やサービスを提供する。

サービス開始に先駆け、6月には、東急ハンズ銀座店でイベントを実施。“ふたりらしさの伝わる”ウエディングを体験・体感できる装飾展示を行った。

同時に、プロデュース会社と共同でキャンペーンも実施した。「東急ハンズとつくるHandmade Wedding」をテーマに、東急ハンズの商品を使ってDIY結婚式を挙げたいカップルを募集し、1組限定で東急ハンズスタッフのサポートのもと結婚式のアイテムをDIYしてもらおうという企画だ。現在、多数の応募のなかから選ばれた1組のカップルが、12月の挙式に向けて準備を進めている。「最近は、『どんな結婚式をしたいか』をまず考える人が増えていると言います。『何をするのか』の部分で、私たちがお役に立てると考えています」と高川氏は話す。

今後も“コト”を起点とするDIY提案を行っていきたいと考えている。ビームスとのコラボレーションによるライフスタイルショップ「WORK HANDS (ワークスハンズ)」もその一つ。DIYや園芸、料理などの趣味を楽しむためのワークウエアを生活雑貨とともに提案している。10月1日には、WORK HANDS 有楽町マルイ店が期間限定オープンした。

また、8月からは、新宿ミロードの「モザイク通り」に、東急ハンズがプロデュースする5坪のポップアップショップ「Antenna Box by TOKYU HANDS」が期間限定でスタート。ハンズで実績のある物販イベントや企画を月替わりで展開していくものだ。ここでのテーマはDIYに限らないが、“コト”提案を得意とする東急ハンズの新たな情報発信拠点になりそうだ。

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発見と発明のある売り場で手作りラッピングの情報発信 
シモジマ

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発見と発明がある売り場
店内の包装紙・リボンなどのラッピング材を使って作ったオリジナルサンプルがたくさんディスプレイされている。見ているだけでも楽しいが、「こんなこともできるかも!?」と想像が膨らむ、アイデアの宝庫。

東京・渋谷パルコに、アパレル店に交じって一風変わった店がある。包装材料卸問屋のシモジマが運営するラッピング&DIY専門店「WRAPPLE(ラップル)」である。店内には、カラフルな包装紙やリボン、シールなどのラッピング材、手芸用品など約8000種類ものアイテムが並ぶ。「自分らしいラッピングでギフトを演出し、プレゼントするまでの過程も楽しみたい人のためのラッピング専門店です」と話すのは店長の本間佳織氏。材料を購入するだけでなく ...

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