インテルは9月17日、品川プリンスホテルでイベント「インテル リテール・イノベーション・デイ2015東京」を開催。講演や展示、懇親会と7つのプログラムを用意し、来場者は新しいテクノロジーの利活用について理解を深めた。ここでは、インテル、パルコ、ローソンが登壇し「これからの販促を担うテクノロジー」をテーマにしたパネルディスカッションについて紹介する。
アプリで顧客接点を拡張、流れを可視化
パルコ
アプリを活用し、来店前、来店時の顧客接点の拡張を図るパルコ。ユーザーはアプリを使い、パルコ出店店舗による商品紹介記事を読み、気に入った商品を購入したり、店舗で取り置きしたりできるほか、チェックインなどで「コイン」を貯めることもできる。
「アプリを活用することで実際に売上が向上した店舗をインタビューして動画にまとめました。研修で他店舗にも見てもらい、アプリへの理解を深めています」とWEB /マーケティング部の林直孝氏。
アプリを使用して顧客に接客評価してもらう取り組みもスタートした。若手の社員に企画へ積極的に関与してもらい、勘や経験に頼っていた接客(個客コミュニケーション)のデータ(可視)化に挑戦している。
パルコ WEB/マーケティング部 |
店舗だけで味わえる体験をビーコンで提供
ローソン
プロモーションに新技術を取り入れているローソン。6月、新宿三丁目北店では映画『攻殻機動隊 新劇場版』とタイアップしたキャンペーンを行った。
iPhoneやApple Watchにアプリ「O:der」をインストールし店内に入ると、隠されたビーコンからメッセージを受け取れ、キャンペーンに参加できた。
「電子レンジとビーコンの干渉など、実施して初めて分かったことも多くありました。店舗視察に来た人とビーコン施策にについて議論を深める機会にもなりました」と白井明子氏。
「今後、全国展開していくには、数値結果の出る企画にして店舗のモチベーションを高めること、オペレーションを複雑にしないことが求められます」と振り返った。
ローソン デジタルプラットフォーム部
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店舗データをリアルタイム収集、来店客の行動分析も
インテル
技術導入したい企業をサポートする側のインテル。小売り・流通、飲食業は中でもインテルが力をいれている分野である。例えば、店内の監視カメラから得られた映像は店舗運営に役立てられる。映像分析によって来店客の行動パターンを把握することで、商品の陳列位置や品揃えを見直せるようになり、来店客が実際に商品を購入する購買率を高めることができる。
さらに、顧客ごとの情報を効率よく収集することで、顧客にとって適切な商品やサービスを個別に提供できるようになる。このような一連の活動を通じてブランド・ロイヤルティーが向上し、リテール企業をさらなる成長へと導く。「新技術を試してみよう、という勇気あるリーダーを今後もサポートしたい」と事業開発部の津乗学氏は話した。
インテル 事業開発部 |
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