ともすれば現場担当者の経験や勘によって意思決定されがちな品揃えであるが、システムによる科学的な補充発注サポートにより機会損失防止の精度は高まり続けている。そうした、「科学的な分析に基づく品揃え最適化」の仕組みやトレンドを紹介する。
「何を置くか」ではなく「何に売場を充てるか」
新規出店時には品揃えを考える前に、まずは商圏にどんな消費者がいるか、自店舗でどれくらい買い物をしてくれるポテンシャルを持っているか、といった立地ポテンシャルを分析することが大事。次に商圏内の競合や類似店舗の実績も踏まえながら、店舗の大きさ(売場面積)を決定します。
現実的にはどうしてもフォーマットを共通化せざるを得ず、大型店、中型店、小型店のような定型パターンになってしまうかとは思いますが、本質的には1万の店舗があれば1万通りの品揃えがあって然りなのです。
そうした前提の上で、品揃えを梃子(てこ)に売上を上げるには …
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